内容説明
天保十年一月、大悪党・蝮の峰吉を取り逃がすという失態をおかした定町廻り同心・和藤田三次郎はふと立ち寄った湯屋で。峰吉らしい人物を発見。尾行の結果、根城を見つけるも、踏み込む寸前に下手人が消えるという、なんとも不可解な殺しが起きる。さて、そこで現れるのが、水戸家の要請で江戸に下ってきた京のお公家さま・飛鳥業平。中納言という高貴な身分でありながら、難事件の探索がなにより好き、という変わり者。今までにもさまざまな謎を解いてきた業平は、三次郎たちが見逃していた盲点を鋭く指摘するのだが……。公家であり名同心である業平の、絶妙な推理と鞍馬流の秘剣が、ますます冴えわたる！大好評のシリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
16
【図書館】飛鳥業平も、もう４巻目。 ますます、面白くなってきた。 この回から、新たな登場人物が増えた、北町同心・前原健太郎。 この人物、なかなかの切れ者であり、業平の好敵手になりそう。 捕物調べが始まるが、鋭い推理を放つ。 今回も何件かの事件を解決すれど、モリヤ―テイ―の企みが一部漏れ出す、そして、ライバルと思われた人物も敵側に。 今後が楽しみな「公家さま同心」果たして、どのような展開になるのか。 次の巻も楽しみです。2021/05/20
momi
5
公家さま同心シリーズ第四弾！いやぁ〜こんなにわがままなお方でしたかねぇ…業平さん（笑）さらにワガママ度がアップした気がしますが、彼のワガママは真実を追求するためのもの…！面白い事件があると聞くと目を輝かせる業平さん…事件解決のためなら「麿の立場」も利用しちゃいます…。身分の高い公家でありながら同心の真似事をして見事事件解決…のはずが…今回は…。こんな結末もあるのですねぇ〜。第四話「世直し桜」では、久しぶりに宿敵「守屋貞斎」と対決します。さて、裏の悪党の腹の中は…。ふふふっ…面白い！これからどう話が動くのか2012/12/27
ひかつば＠呑ん読会堪能中
2
公家さまと同心、親分のトリオが謎に取り組む第４弾。いつの間にか京から江戸に戻った公家さまの退屈を晴らす謎解き話、なかなかいい調子です。今回は公家さまも見込み違いを起こすのと、モリアティの手下に個性の強い奴が現れたことが特徴かな。定石だと分かってはいるが、悪党はなかなかくたばらないんだよね。2012/11/12
Ｍ２
2
珍しく失敗する業平さまとか楽しく読めたけどマンネリ感もあるなぁ。ところで隠密の存在意義って…（笑）2012/02/11
たぬきち
0
やっばり、「わとそん」違和感がある(-_-)普通に、「わとさん」でいいんじゃないかと。読み進めれば慣れますかね？2015/04/15
