内容説明
東京大空襲後、上野の地下道に戦災孤児たちが一人、また一人…。スリ、かっぱらいをしてでも生き抜くために団結を誓った八人。そして彼らの「お母さん」となる子連れ未亡人との運命的出会い、謎めいた特攻帰りの男…。半村良畢生の大河ロマン、その奮闘のドラマの幕が切っておろされた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
フミ
22
終戦直後、東京大空襲で全てを失った子供たちが、路頭に迷っていた品の良い母娘を「助けてやろうぜ!」と(盗品を)援助し始めたことから始まる、サクセスストーリー…という感じです。会話メインでテンポが良く、720頁程をサクサク読めて驚きました(笑) 一押しは、元・特攻教官の「前田」という青年。「俺は死にぞこないだ!」と荒れた登場から、孤児たちの仲間になって、どんどん生き返り、闇屋の溜まり場で「生き残り仲間」と酒を飲んだり、殴り込みをかけたりと大活躍してくれます。「暗い、重い」だけではない戦後が楽しめる良作です。2025/08/11
りょうけん
13
<真> この本は,読みたい本が時々途切れてしまった時の為に手元にストックしてあるものの一冊。町内のフリマで一冊10円で手に入れたもの。「下巻」ももちろん手元にある。 半村良はとても好きな作家なので10円とかで見つけると必ず全部購める。すると昔読んだ同じ本だったりもするが,記憶力はもうかなり衰えていているのだからまあ仕方ないし,なんせ10円なのでモンダイはどこにも無い。あ,いや有った。読了後保管しておくのはちょっと面倒だ。そこでこういう本が少し溜まったら僕はTSKに持って行って引き取ってもらう。 2023/07/11
さいちゃん
9
小説2冊分以上はありそうな、読み応えたっぷりの一冊ながら、飽きることなく読めました。戦後の話。親が目の前で空襲によって燃えて亡くなるのを目にしながらも、同じような境遇で親を亡くした子供達と集まり、たくましく生き抜いている姿が、頼もしかったです。そして、同じく戦争で旦那さんを亡くした未亡人の「お母さん」。神風の前田さん。みんなで寄り添い、力を合わせて、生活していく様子に力をもらいました。今後、どのように話が進むのか気になりながら、「下巻」にうつります。2013/08/12
tak
3
戦後の混乱期に、活き活きと逞しく生き延びた『家族』の物語。ハッピーエンド希望。2013/12/09
かささん
2
なかなかたくましい子ども達、 虎に翼の、戦後の浮浪児たちを見ていると、この子供たちが知恵と団結で幸せを掴もうとしている様子がよくわかる、 だけど、世間はそんなに甘くないもんだねぇ2023/09/05




