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内容説明
【ここに居たいから、踏み出せない。】
岸辺希、小学校教員。24歳。半年前、夫が亡くなりました。そんな私は「夫の妹」である“志乃ちゃん”と二人で暮らしています。『他人だけど家族』──。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ互いの距離に戸惑う、日常センシティブストーリー第３巻。
（C）2017 Kuzushiro
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろんぱぱ♪
41
何が？でもなく、普通の二人の話、大きく盛り上がるでもない、少しドラマチックなくらい、けど読んだ後の心地よい戸惑い感覚が気持ちいい。お互いに同じ家族を見ていたけれども、お互いの兄への想い、夫への想いがお互いの距離を広げていく、けれども分かり合う二人。周囲が二人を支える幸せな関係が、拡がり、たまに見せる希の危うい視線。多分、お互いがお互いの家族になるお話。続き待ちますよ‼2017/10/12
よっち
34
将来的にはどうなるか分からないにしても、今の二人にとってはまだまだ必要な存在で。でも距離感の戸惑いが遠慮やすれ違いに繋がったりで切ないですけど、支えてくれる周囲の人たちが優しいのがいいですね。2017/08/14
わたー
30
★★★★★やはり、二人の間に漂う空気感が素晴らしい。絶妙と言う他ない。互いが互いを大切に思っているからこそ、どうしようもなく噛み合わない。そこがまたいい。この雰囲気を表現する語彙が私にはないことだけが悔やまれる。2017/07/26
ソラ
22
お互いに遠慮したり睦まじくありそうで少し距離があったり見たいな感じだったけど、徐々に深まっている感じかな。ただまだまだ危うさは感じるけど。2017/07/30
日奈月 侑子
19
取り敢えずじんわりとした感じで読んでたらラストでほろっと来てしまいました。強い子に見えて、やっぱ身近な人がこれ以上居なくなるのは嫌ってのが根底にあるんですね、当たり前でしょうけれど。希先生のお父さんが結構キャラとして好きだったりします。何て言うか可愛いお父さんだな～ってなりました。 希先生のお母さんとの喧嘩の件とか、バイトの件とか、後輩ちゃんとの確執(?)とか諸々まだまだ色々ありますが、ゆっくりと見守っていきたいなあと思うシリーズ。 前回の引きが引きだったので心配でしたが、志乃ちゃんは良い友人に恵まれてる2017/11/29
