内容説明
瓦職人の藤助は、屋根の上から盗人が商家へ押し込む様子を逐一見ていた。真面目に仕事に精を出しても浮かばれない世の中……。そう悟った藤助は、大名家の下屋敷に忍び込む。天井裏から見たのは、武士を強請る願人坊主・宗善の姿。藤助は宗善とともに大名家を相手に、大金をせしめる謀に手を染めるが……。世にはびこる悪事に般若同心・柚木源九郎の鉄槌が下る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
55
般若同心と変化小僧「鎧櫃」11巻。安心して読めるシリーズですが、般若同心、変化小僧共に迫力が無くなったのかな?次巻はパワーアップして活躍して欲しいですね。2016/06/27
Tatsuhito Matsuzaki
9
般若同心と変化小僧シリーズ第十一作。 幕末に向かう世情不安を背景に悪事が蔓延る江戸の街。 天敵の首魁と目していた水野忠邦が死去してもなお、世の中の悪が蔓延る事にやりきれない思いを共有する源九郎と仙太郎。 「俺たちは何から何を守ればいいのか」 自問の果てに選んだ一手は… 最後に事件は闇に葬られましたが、今後の二人の行く末と江戸の展望に一抹の不安を抱かせる終わり方でした。2022/04/29
犀門
1
No.139★★★★☆第10巻よりは楽しめた、かな💦。2020/11/11