内容説明
紅蓮の焔が町を焼き尽くす――真っ平御免なはずの厄災を、大工の幸太は渇望していた。火事さえ起きれば、普請の仕事が増えると。そんな幸太に、男が親しげに近づいてきた。「じゃあ、起こしたらどうです?」物騒なことを言う男に嵌められ、幸太は付け火の罪を着せられてしまった――。正義の同心・柚木源九郎は、幸太の疑いを晴らし、陰にいる首謀者を暴けるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
78
般若同心と変化小僧[紅蓮の焔]12巻。ますます般若同心柚木源九郎と義兄弟の変化小僧息ピッタリ痛快でした次巻も楽しみです。2016/11/08
Tatsuhito Matsuzaki
11
般若同心と変化小僧シリーズ第十二作。 幕末に向かう江戸の街で立て続けに起きた強盗と付け火による大火。 強盗事件の目撃者となる一方、付け火の疑いを着せられ火盗改に追われた大工の幸太は、変化小僧の仙太郎に匿われるが、事件の背後には意外な黒幕が… 今回も事件の全容は公に裁かれず 、また前作同様に闇の仕置きと相成りました。 表裏一体となって冴えを見せる般若同心こと柚木源九郎。いよいよ次作には最終章を迎えます。 あと一冊で全ての問題&伏線が、解決&回収されるのでしょうか。 2022/05/01