内容説明
賢狼ホロと、湯屋の主人になったロレンスの“幸せであり続ける”物語が、ついに登場。ホロとロレンスが、温泉地ニョッヒラに湯屋『狼と香辛料亭』を開いてから十数年。二人はスヴェルネルで開催される祭りの手伝いのため、山を降りることになる。だがロレンスにはもう一つ目的があった。それは、ニョッヒラの近くにできるという新しい温泉街の情報を得ることで――? 電撃文庫MAGAZINEに掲載され好評を博した短編3本に加え、書き下ろし中編『狼と泥まみれの送り狼』を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
146
シリーズ10周年とコミックス応援のため書かれた5年ぶりの新刊で本編の後日談が収録された短編集。狼と羊皮紙を読んだ後だとやっぱり二人の方が面白い。次巻の短編集も期待大!2017/12/26
スズ
96
ロレンスとホロが結婚し、温泉郷ニョッヒラで温泉宿『狼と香辛料亭』を構えてから十数年後を描いた新章。ロレンスとホロの弟分のコルが旅立ち、娘のミューリも彼と駆け落ちしてしまい、可愛い娘の安否を心配するロレンスに対し、自分の娘はどんな状況にぶつかってもどうにかするだろうと堂々とした貫禄を見せる豪放磊落なホロが頼もしく、「わっちはずっとぬしとおるからの」と優しくロレンスを抱き締める彼女が温かく、彼女を伴侶に出来た事を神に感謝するロレンスも良かった。寿命の違う彼らですが、硫黄の湯煙に包まれた宿で笑顔で暮らす姿が素敵2017/11/20
た〜
72
ホロとロレンスの物語その後。10数年経とうが、子供ができようが二人は変わりがないようで安心。少なくともあと1冊は短編集が出るということなので楽しみ。このまま二人の娘の物語に突入2016/09/11
ひめありす@灯れ松明の火
65
ホロの大好物桃の蜂蜜漬けよりももっともっと甘ーくて幸せな物語。願わくば全ての完結した物語のカップル達がこんな風に甘くて幸せな生活を営んでいます様に。郭言葉の狼さんと野心に溢れ賢いけれど何だか間抜けな商人の二人。落ち着いて穏やかだけど甘い日々。ロレンスの溺愛っぷりがおかしくて笑ってしまいました。最後の話は、どうしたって彼女の前から去ってしまうロレンスからの何という残酷な癒しと救済なのでしょうか。この表紙「狼と羊皮紙」と綺麗に対になっているのね。どちらも狼さんの方が強気で相手のことが大好き!な笑顔で微笑ましい2017/03/25
チェシャ猫
63
二人の旅の後日譚。新しい主人公がいなくなった後のお話。二人がいい感じで時間を過ごしてますね。大きくなったコルはどんな成長をしたのか。新しい話が楽しみです。2016/12/23