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内容説明
帝都ローマを離れ、南へと向かったプリニウス一行を大地震が襲う。建物が崩壊し、水道などのインフラも壊滅状態となり、ポンペイの街は大混乱。人々は、飢えと乾きに苦しみ、路頭に迷う。一方、ローマでは、皇帝ネロとその愛人ポッパエアの婚礼の儀式を行うための準備が進む。一刻も早く愛人という立場を脱して、皇后の座に就きたいポッパエアは、ついに正妻オクタウィアに手を……。古代ローマの世界をダイナミックに描く、歴史伝奇ロマン！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
137
やはり天変地異の前触れで、水が出なくなったりしてついに地震が起こります。しかしながらしっかりとした建物はびくともしなかったようです。ローマではポッパエアが前のネロの奥さんを殺害したり、好き勝手にします。またキリストの教えを広める人物も出てきたりします。2017/02/07
吉田あや
75
紀元62年のポンペイ大地震で始まる4巻。ヴェスヴィオスが火山かもしれないと以前から立てていた仮説を裏付けるような資料に出会い、興奮のあまり鼻血を出しながら尚も資料を読み漁るプリニウス。鼻血は拭きなさい♡[笑]バジリスクは認めるけれど幽霊の存在は認めず、人間はあまり信用しないけれど愛猫の行動には全幅の信頼をおく頑固さもなんだかかわいい。それにしてもますます怖いポッパイエ。暴君ネロにしてこの妻あり。ボンバイエ言ってる場合じゃなかった。この後の暴君夫妻の史実はここではどう描かれるのかドキドキ。2016/07/16
wata
56
恐ろしいポッパエア…。邪魔物は次々と殺してついに皇后へ。幽霊は居ないのか～(^^)ちょっと安心♪2016/09/28
くりり
48
ポンペイの大地震、プリニウスがしつこく言うからウェスウィウスが大噴火しそうじゃ！ガイアょ～お助けを～～！！2016/09/22
吉田あや
40
300年前も「エトナに劣らぬ火焔を噴き上げる」と、ウェスウィウスが矢張り火山だったことを書いてある文献を見つけたプリニウス。ポンペイ大地震の余震も続く中、ローマの情勢もポッパエアに操られたネロの失策続きで大激震状態。そんなポッパエアの策略で、この世からひっそりと去る皇后オクタウィアが切なすぎる。過去も現在も魑魅魍魎だらけの政治の世界も恐ろしいけれど、女性で人生を狂わせるタイプが絶対的権力を持つ王であった時の馬鹿馬鹿しさ、それでも誰も止められない恐怖にぞっとした。2025/01/07
