内容説明
大藩加賀に参勤交代の季節が近づいた。江戸から琴の待つ金沢へ。会津で国家老相手に渡り合い、貸しをつくることができた数馬は、またも難題、国元に帰る藩主一行のお膳立てを命じられる。道中の各藩の留守居役を集めた吉原での会合に、一人で臨む数馬に、思いがけぬ援軍が。だが、富山藩の不満、敵意を抱く老中堀田家による包囲網、と加賀をとりまく状況は風雲急を告げる。貸しはすぐに借りになる。加賀藩の留守居役、走る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiozy
26
新刊書下ろしである。いつ読んでもどこから読んでも、ストーリー知らなくても楽しめる時代小説であるな。どこから読んでも次が読みたくなる上田秀人である。2016/06/18
mam’selle
21
先日受けたセミナーで、仕事上手当てしなければいけない日本人の怒りの原因を習いましたが、虐めがその一つとの事。上田さんの作品の多くは、剣術にはめっぽう強いがその他はダメダメな若者が、周りからいたぶられるのに立ち向かい乗り越えていくのが定番。 怒りの感情を上手く利用して、最期に溜飲を下げられるのが人気の秘密なのかもしれません。2016/07/16
ジュール リブレ
20
今作は、別作品で出てきた吉原の西田屋のとぼけたオヤジが登場。新たなる敵役も出てきて、次巻は加賀への参覲交代。楽しみですね。2016/07/21
ガットウ
17
★★★3.8点。今回は繋ぎの巻かな。スラスラと読んで次巻へ。2023/05/28
さく
16
留守居役の貸し借りで、今回も右往左往する。数馬に吉原での強い味方ができそうな気配。数馬の人柄がもう少し伝われば、きっと味方をしてくれるはず。参勤交代の留守居役、大役を筒がなく果たせるか。佐奈は強いなー。2021/05/29
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