内容説明
五・一五事件の犬養毅首相暗殺、大森銀行ギャング事件、神兵隊事件、滝川事件、リットン調査団報告書。急加速で進む日本の戦争態勢の下で、伍代(ごだい)家を中心とする人々の絆もはかなく断ち切られていった……。柘植(つげ)と由紀子。高畠(たかはた)と素子。中国人白永祥(はくえいしょう)と少女邦(くに)。綿密な取材と圧倒的な筆力で綴る戦争文学史上未曾有(みぞう)の大河小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらたん
58
五一五事件から軍国主義への傾斜。リットン調査団の報告は必ずしも日本に不利なだけのものではなかったことが新たな発見。少しは実利を取ることを願う動きは国中枢にはなかったのか。冷静さを失った世論は恐ろしいがその背景には貧困と格差あることを考えると現在の格差拡大の行く末が不安になる。2024/07/24
James Hayashi
14
次巻へ続く。2020/12/30
しんすけ
10
滝川事件に関する記述を読んでいるときに、河村たかし名古屋市長などによって「あいちトリエンナーレ」展示中止介入がなされた。 滝川事件は鳩山一郎が京大総長に瀧川の罷免を要求した事件だ。それは表現の自由を阻むものであり、その後の日本の軍国侵略主義は色濃いものになる。 あいちトリエンナーに関して多くのネトウヨが投稿をしているが、それはレイシズムの嵐であり日本第一主義の洪水でもある。 丸山穂高やN国などの愚民行進が進む中で、日本国民自身が再びファシズムを選択することも十分予測される。2019/08/05
松本 あゆみ
0
三一新書5,6にて読了2022/12/15