内容説明
国会の空転、軍部内の不統一のなか、戦争拡大派の挑発と謀略から蘆溝橋事件が勃発。日中は全面戦争に突入した。上海戦線で苦戦する柘植。北支で捕虜を射殺してしまう千田。思わぬ苦戦を強いられた日本軍の行く手には、やがて南京事件の地獄絵が繰り広げられた。戦争の残虐な劫火と醜悪な人間狩りを描破する迫真の第5巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらたん
60
日中戦争の開始から南京事件まで。注まで丁寧に読んでみると破滅的な敗戦への最後の分岐点は日中戦争の開始だったように思う。うまく立ち回れば蒋介石と和平して中国大陸に日本の影響力を残す世界線も全くかったとはいえないのではないか?それほど当時の中国は複雑怪奇。ただ、当時の日本がそれを成し遂げるには絶望的に傲慢で力不足だった。2024/08/23
James Hayashi
23
歴史、戦争描写はたまらなくつまらない。しかしその間の人間描写は魅力的だ。大河小説らしく読み応えがある。次巻へ。2021/01/01
しんすけ
10
前半で綏遠事件、後半で盧溝橋事件が扱われる。 綏遠事件は馴染みが少ないが、読み進むにつれて中国全土が抗日に転じる端緒となった事件であることが解る。 当時中国で実権を把握していた蒋介石は反共であり、抗日よりも共産党を倒すことを主目的に活動していた。 しかし満州は日本人が特権を振り回す社会であり現地人は人間とは見做されていなかった。 そこに内蒙における自治の要求を発端とする綏遠事件が発生することにより、国民党は抗日の必要性を強く認識するに至る。2019/08/12
松本 あゆみ
0
三一新書9,10にて読了2023/04/15
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