内容説明
国家総動員法の公布以来、軍部と産業界の一体化を叫ぶ英介(えいすけ)は、専務に昇格、父由介(ゆうすけ)を斥(しりぞ)け始める。俊介(しゅんすけ)や高畠(たかはた)、矢次(やつぎ)らは、対米英戦の無謀を説くが、もはや誰も聞く耳を持たなかった。昭和16年12月8日、ついに日本はパールハーバーを攻撃、太平洋戦争に突入した。そして、華々(はなばな)しい緒戦の勝利を重ねるが……。疾風怒涛の第7巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
27
太平洋戦争始まる。庶民も商人も戦争で負けることを感じていた。軍部のみ強気であり戦後は責任を取らず。解説で経済小説と分類してるが、ビジネス描写はほとんどない。興味深い人間描写が面白く読み進められる2021/01/03
しんすけ
10
2020年のオリンピックでは、外国観光客からも熱中症で死人が出るのでないかと懸念されている。 しかし懸念ばかりで、有効な対策は何ら施されていない。 観光客に打水を伝授するという笑えない対策も聴こえた。予防策の大半がその類ばかりだから唖然以前を感じる。 1941(昭和16)年12月8日、日本は米国に奇襲攻撃をかけ開戦に及んだ。日本を焦土とするに明らかな途を選択したのだ。 だが大半の国民は日本の勝利を疑わず街には祭り気分で軍艦マーチが響いていた。2019/08/15
さつきんぐ
0
やっとミッドウェー攻略、戦艦大和が登場。長かった・・・でもまだまだ続くよう。 気合を入れて次巻も読破します!2012/08/10
松本 類
0
三一新書13,14にて読了2023/07/04
あっちゃんのパパ
0
評価=4:この巻でミッドウェイ海戦で、日本が大敗し敗戦に向かって突き進むところまで描かれていた。また註にて日米開戦までの両国のやり取りが詳細に説明されていた。私を含めた日本人の大半は、周りの空気に流されて、長いものに巻かれる傾向がある。現在の中国、ロシア、北朝鮮の脅威に対して、声の大きい人間の声に従って安易に戦争に向かって行かないようにしたい。2022/11/23