内容説明
標(しめぎ)耕平の逮捕。順子(よりこ)の心痛をよそに、官憲の苛酷な尋問と拷問が続く。一方、満州の伍代俊介にも、遂に召集の日が来た。日本とドイツの破竹(はちく)の進攻をみて、俊介の部隊は勇躍ノモンハンに出兵した。しかし、そこで俊介が見たものは、無謀な作戦の下、肉弾突撃させられる兵士の死屍累々(ししるいるい)たる地獄の戦場だった。痛恨と戦慄の第6巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
16
ノモンハン事件など。2021/01/02
しんすけ
13
1939年になると財閥の子息俊介も兵役は免れなかった。彼の任地は満州北部、ソ連との国境近くである。 俊介に過ぎるのはソ連と戦うにはソ連の数倍の軍事力、最悪でも同等の軍事力の必要性である。 しかし現実の日本が要する戦車数はソ連の1/10にも満たないものだった。 しかし指図する者が口にするのは「一人一台やっつければ、歩兵の決戦だ。チャンコロみたいな負け犬根性を出しやがると、承知せんぞォ」なる非論理だ。人間一人が戦車一台より強靭だと本当に考えていたのなら、気違いでしかない。2019/08/13
あっちゃんのパパ
1
評価=3:WOWOWで映画「戦争と人間」3部作の放送を観た。映画は映画会社の経営不振により中途半端で終わっていたため、原作を読んでみようと思い立った。とにかく登場人物が多いので、映画での役者を調べて思い出しながら読み進めた。ロシアのウクライナ侵攻は、日本の中国侵攻にも重なるところがある。2022/11/02
松本 類
0
三一新書11,12にて読了2023/06/04