内容説明
≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫
五千の少兵を率い、十万の匈奴と戦った李陵。捕虜となった彼を司馬遷は一人弁護するが。讒言による悲運を描いた「李陵」、人食い虎に変身する苦悩を描く「山月記」など、中国古典を題材にとった代表作六編。
<シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?>
中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。
舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
106
面白かったです。中国古典を題材にしているので、少し硬さは感じますが、独特の文体は、物語に引き込む力がありました。古代中国や怪奇的ファンタジーの雰囲気が漂いつつも明確な世界観。それは簡潔な文章が作り出すものだと思いました。『山月記』は高校生の頃、現代文で学んだだけあり、とても懐かしかったです。今読むとより味わい深いものがありました。2016/10/19
扉のこちら側
97
2016年524冊め。『李陵』『弟子』『名人伝』『山月記』は他の文庫で既読、再読。今回初読だったのは『悟浄出世』と『悟浄歎異』。『西遊記』の印象とはだいぶ変わってくる人物感。著者の病弱さからきている死生観だとか、生きることの人間のエゴとか、興味深い。2016/07/06
優希
82
中国古典から題材をとっているので、少し硬さを感じました。ただ、文体が独特だからか、物語に引き込む力があると思います。古代中国や回帰的ファンタジーの雰囲気が流れながらも明確な世界が出来上がっているのは、簡潔な文章が成し得ているからだと思わされます。『山月記』は高校の頃読んでいるので懐かしかったです。2019/08/17
明智紫苑
61
古代・中世の中国ものばかりの短編集。「弟子」の子路が良い意味で「ヤンキーキャラ」だ。孔子が本当に一番愛した弟子は、実は顔回でなくて子路じゃないの?2018/08/05
シ也
54
高校の教科書で「山月記」を読んで以来の中島敦作品。あの頃はよく分からなくて朗読のCDを聞きながら爆睡して怒られたり「その声は、我が友、李徴子」とかよく分からんネタにしていた。で、感想だがいや、難しいわ。古い時代の中国はよく分からん。ただ、「李陵」の宮(腐)刑はアカン。あの男にしか解らない股間がムズムズというかフワッとなってヒュンとくる感覚が押し寄せてきた。悟浄の話は子供の頃に読んだ西遊記とは違う感じで面白かった。もう一度改めて読まねば2016/05/17