内容説明
≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫自殺を前提に遺書のつもりで名付けた、第一創作集。”撰ばれてあることの 恍惚と不安と 二つわれにあり”というヴェルレエヌのエピグラフで始まる「葉」、少年時代を感受性豊かに描いた「思い出」など15篇。<「文豪ストレイドッグス」シリーズとは>中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、横浜を舞台に「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
51
【魚服記】のみの感想。太宰治を読むのは「走れ!メロス」を除くと2作目。先ず題名が素晴らしい。魚の服?人魚の物語?服という文字で魚の外観、内面は何?なんて思わせる。この読み手に想像させ方上手いです。惚れました。たった10ページに深い深い少女地獄と解放の物語。馬禿山の滝の近くで茶屋を営む親子。茶屋の切り盛りは13歳の少女。登山客に「よってきなんせい」って叫んでも滝の音に消されて届かない。暑い時は裸で滝壺を泳ぎ、登山客を見つけると水中より「よってきなんせい」なんて叫んだりするが、なかなか客は訪れない。2023/01/03
優希
45
太宰の処女短編集になります。遺書のつもりで紡いだから『晩年』なんですね。苦悩や絶望と常に向き合っていたように思います。暗いですが、絶望の美学のように感じました。死を意識しているにも関わらず、その世界観に引き込まれずにはいられません。太宰は不思議な魔力を持った作家なのかもしれません。2025/07/30
里愛乍
37
「死のうと思っていた」目次を開いて1頁めからこれ。嗚呼もうまったく太宰治である。この3行は結構いろんなところで引用されてるのでよく見聞きするとはいえ、嗚呼太宰だと思わせるくらい、己の文を書いてしまえる作家はどれくらいいるのだろう(私に学がないのはさておき)出版社が違えど何度か再読している本作であるが、太宰ほど読むたび印象がかわる作家も珍しい。中でも魚服記は切なくてますます好きになっていく。解説の重松清さんのいう『鏡』。なるほど、とても腑に落ちた。2026/01/05
MATHILDA&LEON
30
陰鬱な雰囲気を纏った物語が並ぶ本作。まるで自分の心の闇を見つめているようで、何度も心が折れ、その度に読むのが止まってしまった。太宰氏の事を書いているはずなのにそう感じるのは、太宰氏が人々の敏感な部分を真っ直ぐに表現しているからなのだろう。10年先に再読した時、自分がどう感じるのか気になるし、どういう風に作品を捉えるのだろうとふと思った。またいつか読み返したい。2015/09/01
Yu。
19
‥生まれ持った性格や育った環境って、その後の人生を左右する大きな分岐点になるよね。。理想と現実の狭間で葛藤し、軌道修正していくのが“一般の人”なんだけどさ‥ まあ どの立場になってもベールを剥いだら“トホホ”があるよね。2021/12/17




