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内容説明
「客の前で、親父がどんなふうに俺を育てたか、見せてやる!!」
父・世左衛門と演じるはずだった『連獅子』の舞台に一弥と立つことになった恭之助。回復を信じて稽古に励む恭之助に対し、世左衛門の病状が快方に向かっていると嘘をつき続けるあやめ。それは、心の弱い恭之助を動揺させないための優しさだった。
ところが舞台当日、必ず来ると言っていた世左衛門が劇場に現れず、恭之助は…?
ぴんとこな、それは男らしく、芯のある二枚目のこと。恭之助は舞台の上で、そんな男になることはできるのか…!
覚悟と決意に胸が熱くなる完結巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
97
ついに完結。「連獅子」をふたりで演じるため、病床の父を見舞うことをやめて稽古に打ち込む恭之助と、怪我からの復帰のためエリザベスのもとへ通う一弥。そして迎えた初日。「連獅子」のクライマックスである毛振りの場面は涙なくしては読めなかった。もし自分がこの日の客席にいたら…決して忘れられない記憶になると思う。完結したのは少し寂しいけど、このお話を読みながら最近少し離れてしまっていた歌舞伎への思いや過去に観た色々な舞台のことを思い出したりして楽しく充実した時間になった。2016/02/17
greenish 🌿
68
歌舞伎界の名門御曹司にして人気抜群の恭之助、門閥外から成り上がる実力者の一弥。なんの因果か、同じ女性に心を寄せて…。美麗歌舞伎恋物語 第16巻 ---腑に落ちない恋愛パートが帳消しになった終幕。世左衛門の"代役"でなく、共に子獅子として板に立つ恭之助と一弥。これまでの苦難と演目の筋が重なり、2人の獅子の毛振り場面で涙腺決壊です。"名跡を継ぐ"ことに執着した一弥と、"木嶋屋の御曹司だから"が逃げの枕詞だった恭之助が、等身大の自分と向き合い、芸道に邁進していきます。突き落とされても這い上がる子獅子のように…。2016/02/13
wata
60
ついに最終巻。恭さま、最初の頃を思い起こすと成長しましたね(笑)一弥君との蓮獅子も最後お父様に届いてグッとしました。親から子へ。そしてまた孫へ…(^^)2015/11/29
くりり
56
あ~あぁ終わっちゃった。恭之助の成長っぷりと一弥の復活に涙(T-T)木嶋屋の御曹司として立派に連獅子を勤めあげ、あやめちゃんとも...。2015/12/26
nyaoko
42
最後の舞台は連獅子。それをあえて、子獅子のみにした2人の力量と魅力に役者としての成長を大きく見る事ができました。それでもなぁ、もっと2人の舞台が見たかったなぁ。続編書いてほしいです。優奈の子供に指導する一弥と、子供の出来た恭之介とで。2016/01/09