内容説明
地球を侵略せんとする邪神クトゥルーと、それを迎え撃つ地球先住の神々。日本の、世界の崩壊がいま、はじまる――!
緊急来日したアメリカ大統領、呉秀英を伴って帰国する安西雄介、そして伊吹涼とともに羽田に降り立った北斗多一郎。三者三様の思惑が東京で交錯するなかで、〈古き者たち〉はますます攻勢を強めていた。北斗化学でランド症候群の人体実験に利用された生島耕平は、同じく囚われの身となっていた白鳥夏姫の力を借りて脱出を果たす。先住者〈翼の民の女王〉夏姫と、人間族・耕平の宿命の愛が燃え上がる!
栗本薫が圧倒的な筆力で現代日本にクトゥルー神話を甦らせた、超伝奇シリーズ第7弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タルシル📖ヨムノスキー
20
「古き者(クトゥルー軍)」は富士山爆発と関東を襲う大地震により人類への侵略を開始する。それを迎え撃つはずの先住者たちは一枚岩とはいかず、みずち・地の民・鬼勢力と火の民翼の民などの勢力で争う。そんな中この物語の主人公・安西雄介の正体がようやく明かされる(本人は未だ覚醒してはいないけど)。個人的に一番好きなのは先住者の血が一滴も入っていない純粋で非力な人間の生島耕平と、翼の民の長(鷺の姫)・白鳥夏姫の恋。自分だけがなんの能力もないと落ち込む耕平、力を失うと知っていながら耕平を選ぶ夏姫。しかも耕平は…。2025/03/11
まうやお
4
人間社会が結構崩壊してます。あとがきによるとまだ序の口のようです。2019/07/29