内容説明
古着屋の食客・板吉は、左腕に火傷を負って幻宗の施療院へ通っていた。治療にあたった新吾は、その火傷の不自然さから、刺青などなにかを消した痕ではないかと訝る。折しも古着屋が相次いで押込みにあっていた。噂を聞きつけた岡っ引きが、板吉を付けまわすのだが……。好評シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
114
蘭方医 宇津木新吾「奸計」3巻。幻宗の金主の事、香保さんを思う気持ち、捕物帳に首を突っ込んだりと、新吾さんあっちこっちに振り回され大変ですね~、次巻も沢山悩むでしょうね。2015/11/05
やま
93
蘭方医・宇津木新吾3作目 2015.08発行。字の大きさは…中。シーボルト事件は、香保の父・表御番医師上島漠泉にもおよび香保はこれからどうなるのか…。 新吾と祝言を上げることが出来るのか…不安です。 とうとう高野長英まで幻宗先生の施療院に入って来てきました、これからどう展開して行くか不安です。2019/09/26
ベルるるる
26
主人公が医者だから当たり前だけど、病の人、死んでいく人が沢山登場する。人の・・・というか自分の生き様、死に様、いろいろと考えさせられるなぁ・・・2017/09/19
ひさか
21
2015年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。ありがちな複数種類の出来事と結果も読めてしまう展開なのだが、テンポと人物の動きが絶妙で、面白く楽しめる。2023/03/19
RAKUSI
10
シリーズ3作目。新吾が診た患者は、腕に不自然な火傷を負った男だった。その火傷痕から、男が押込み一味だとにらんだ岡っ引きの欣三が探索をはじめた。事件は意外な方向で解決するが、サブテーマは「生きる」かな。余命宣告された人、生きることに絶望した人。考えさせられることもありましたが面白かったです。2017/03/16