内容説明
刀傷を負った侍は、幻宗の手術で一命を取りとめた。翌日、侍の経過を診ようと訪れた新吾に、屋敷の門番はそんな侍などいないと告げる。狐につままれた思いのまま帰宅した新吾に、こんどは義父順庵が、患家の内儀と手代が失踪したと告げる……。好評シリーズ第六弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
97
蘭方医 宇津木新吾(刀傷)6巻。玄宗と新吾、侍の手術の往診をした事から何度も襲われ複雑な流れに面白い展開でしたね、薬料をとらない玄宗、富と栄達を求めそれで得たものを患者に還元する道を選んだ新吾次巻はどんな展開になるのか楽しみですね。2018/11/09
やま
95
蘭方医・宇津木新吾6作目 2017.08発行。字の大きさは…中。新吾は、松江藩の藩医になることを決めます。 最後に、幻宗先生が「松江藩は……」と言っていたのがすごく気になります。次回以後大変なことが起きるのでは……。 香保の事があまり触れられなかったので、少し寂しく思っています。 次回は、2人は祝言を上げることが出来るのか。2019/10/01
ひさか
23
2017年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。先に7作目を読んでしまったので、慌てて読んだが、香保さんが、新吾の妻になっていないのに驚きました。ラストで、離れを建てて祝言すると書かれていました。新吾が、巻き込まれた事件をあーでもないこーでもないと調べて回るというのとその過程や、全然関係ない所での経年による成長の所に焦点をあてた展開になってます。なにこれ。なかなか凄い。2023/03/19
ベルるるる
18
本作の最後では、新吾の前に新しい道が見えてきた。幻宗は何か言いたそうではあるけど口をつぐむ。どんな道を歩む事になるのだろう。2017/10/07
真理そら
8
一歩ずつ現実的な考え方も身につけていく新吾。だんだん出来上がっていく新居になる離れ。相変わらず太平楽で憎めない順庵。次巻は新吾の新婚生活ぶりを堪能させてもらえるかな、それとも藩医としてお家騒動に巻き込まれるかな。前者の方がいいなあ。2017/12/29