内容説明
牢屋医師から松江藩の抱え医師に復帰した宇津木新吾は、赴任早々、余命幾ばくもないと噂される側室の施療を命じられる。新吾は何度も側室の身体を調べたが、病変は見つからず、気うつの病としか考えられない。新吾はひとり病の原因を探っていった。好評・書き下ろし長編時代小説、第12弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
90
蘭方医・宇津木新吾12作目 2020.10発行。字の大きさは…小。 松江藩医・宇津木新吾が、医師としての治療だけでなく、係わった患者の人生に首を突っ込んでいく物語です。 前回の下級武士、中間などを診る「平医師」から昇格して家老、番頭などを診る「番医師」として松江藩のお抱え医師となりました。新吾は、松江藩が、なぜ自分を番医師として求めているのかが分からず戸惑います。そして、殿様や奥向きを診る「近習医師」からさじを投げられた側室・綾様の治療に専念してほしいと江戸家老から命じられます。2020/12/23
ひさか
16
2020年10月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ12作目。松江藩のお抱え医師に復帰した新吾は、側室の治療を任される。これは難しい病というか問題で、でも新吾だからなんとかできてしまうというのが楽しくて面白い。次巻が楽しみ。2023/03/19
ササ
1
まだまだ終わらなさそうな雰囲気。病の本当の原因を探し求めるのは、確かに新吾しかいない。2021/04/17