内容説明
老舗の京菓子店当主が轢き逃げ事故で死亡した。遺産は二十億円以上。財産をめぐる偽装殺人か? 遺された三人の娘、夏子、秋子、冬子に疑惑がかけられたが、秋子も密室で毒殺……!? その葬儀用供花を手配した花屋の谷川百合子は、蘭の花籠に混じった向日葵に不審を抱いた。向日葵、枝垂れ桜、福寿草、弟切草――花々に秘められた殺人の影を追う傑作推理の競艶。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
94
短編集4話 向日葵は死のメッセージ 枝垂れ桜殺人事件 福寿草(アドニス)の殺意 弟切草の秘密 いずれも草花が主題。 「向日葵」は花屋さんの話で、「花言葉」がたくさんでてきて勉強になる。他3編は、キャサリンもので、快活なキャサリンの活躍がすごい。2012/09/22
yuko
2
そして誰もいなくなってしまうところが共通してて、なんだかなー。 最初の花屋の二人が好きだった。2011/03/07
猿山リム
1
夏に向日葵を読もうと毎年数冊読んでる枠。 「花」がテーマの4短編。舞台は京都で3作品がキャサリンモノ。 向日葵の花言葉は一般的なモノと違う気がするが、作品の内容に合わせたモノを採用したのでしょう。 桜のトリックは別の作品でも見たことある気がする…。 山村美紗作品は好きではないんだけど、今回その理由がなんとなくわかったかもしれない。 推理小説じゃなくて娯楽小説なのね。 本格とか社会派とか意識されて無く、多くの読者が興味ありそうなことを詰め込んだだけな印象。 向日葵・枝垂れ桜・福寿草・弟切草。2021/08/07