内容説明
感応端末に対するジャミングという敵の攻撃を受け、混乱した報告と指示が錯綜し、ケイローン軍は混乱状態にあった。だが、途上種族の独立艦隊に対して指揮権を発動した恵一は、音声と映像による通信ラインを確保し、独立艦隊を〈コー・ゲート〉近隣の転移ポイントに差し向けて、敵艦隊迎撃の態勢を作り上げる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろとろ
22
今回は、戦場となったモルダー星系の人々の行く末が主になっていて、主人公の活躍の場が少なかった。ずっと主人公を宝塚宙組のトップスターのようだと思っていたのだが、こういう話の展開になってみると、自分は以外とそれで満足していたのかもしれないな。読者心って複雑なのよね。珍しくあとがき。全10巻で終わりらしい。太陽系を防衛できるかどうかは、話の全体構想からしてどうやら微妙なようだな。2015/07/26
ノリピー大尉
15
治安維持軍の少尉から准将になったケイイチは地球軍独立艦隊を率いモルダー星系の防衛に向かう。しかしそこには粛清者の思いもよらぬ新兵器が。 一方、来るべき粛清者の侵攻に備え、機動戦闘艇の訓練が続く太陽系外縁部の基地では、徴兵されたパイロット・セルゲイが、戦術家としての才能を開花させようとしていた。「人は人のために生きる。それを知っている人間だけが真の指導者になる資格がある」(134ページ) モルダーの人々のエピソードが胸を打つ。 「あとがき」によると、全10巻で完結するらしい。2015/08/22
外道皇帝
11
まだまだ続くよアリサカ無双の巻。惑星モルダーの攻防戦も粛清者の新兵器と新型艦の投入で防衛戦は一気に不利になり、モルダー住民の脱出が危なくなってきた。そこで我らがアリサカの出番ですよ。もう結局アリサカの作戦がいつも成功するので読者は安心して読めます。たまには失敗して欲しいくらいですよ、先が読めすぎて。そんなわけであと2巻。2015/08/28
ひさか
10
2015年7月刊。文庫書下ろし。シリーズ8巻め。予想通りの異星人との交戦に突入。一気に読んでしまいました。友軍が、ヘボ過ぎるようにも思いますが、アリサカ隊の活躍が目立つのは、確かです。早く次が読みたいです。2016/01/27
dorimusi
9
モルダー星系防衛戦の後編。ゲート防衛+主力撤退の補助。確かに宇宙戦だと伏兵とか難しそうだよね。星の影とかに隠れるのかと思わんでもないけどセンサ発達してるしな。今回のはなるほどと思えた。 しかしモルダー星の最後は数字がインフレしすぎというか、スペースオペラものはいちいち数字が大きいよねというか…… これで一区切りなので次は太陽系なのかな?2024/04/21