内容説明
世界各地で、スペースコロニー建設のための礎となる完全環境都市や、防衛の要である宇宙基地が急ピッチで建造されるなか、教育コロニー・アルケミスに設置された士官学校でも、有坂恵一をはじめとする教官の指導のもと、練習生が厳しい訓練を続けていた。ドローンを相手にした各個人の機動戦闘艇訓練、練習生総当たり戦、教場単位の集団戦闘訓練…そんなさなか、“教導者”は突然、訓練を前倒しにすると発表するが!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひっと
17
今回は主流から離れたところにいる人物が登場してきましたね。客観的な物語が入ってくるということは,いよいよ大筋も動き出すのかなあ。期待が高まります。次も楽しみです。 2015/03/21
ノリピー大尉
17
技量はトップレベルだが、チームを統率できないパイロット。ぼんやりしているようでマネジメント能力にたけた者。様々な個性が入り乱れて、来るべき脅威に向けての訓練が続く。 生き残るためには視野狭窄に陥るな。 敵の視点で自分の行動を分析しろ。 そして、いよいよ敵・粛清者の姿が! サラリーマン社会にも通じる組織運営のノウハウも満載。2014/01/12
キキハル
14
訓練生が15歳だということについ拘ってしまうのですが、もはやその必要はなさそうです。先を見通して考えられる者、困難に際して動けなくなる者、誰かの指示を待つだけの者。年齢の区分ではなく、ここは教官としての適性、兵士としての適性が問われる場所なんですね。その意味でも、戦士として適性のあるリーが活躍し再登場しているのは嬉しいかぎりでした。できればいつかリーと恵一の再会なども見たいものだと思いつつ。状況は急ぎ足で、粛清者がそこまで迫っています。すぐにでも宇宙に飛び出し実戦となるのでしょうか。続きが待ち遠しいです。2013/12/15
ひさか
12
シリーズ4巻め。実戦が始まるような気配が語られる。そのためもあってか、今回の見習い士官たちの話は、繰り返し気味でやや冗長。無理に引き延ばさず実戦突入を書いて欲しかった。次巻に期待。2014/08/03
みろ
12
候補生を迎えいれ、ついに士官学校が本格スタート、と思ってたらば、予想以上の速さでの敵の襲来…候補生たちの学ぶ姿やメインのキャラクターたちだけでなく、その他の様々な立場のキャラがそれぞれの持ち場で自分の仕事をしている描写がよかった。次はついに交戦開始となるのか?2014/01/21