内容説明
ついに粛清者は、百発もの恒星反応弾を太陽系外周部空域に転移させてきた。だが同時に、この恒星反応弾による転移攻撃は、ケイローンをはじめとする銀河文明評議会の中堅種族の星系においても、いっせいに開始されていたのだ! かくて頼みのケイローンも、ごくわずかの先遣隊以外には、援軍を送る余裕などまったくなくなった。しかも粛清者は、追い討ちをかけるがごとく、一万隻を超える大艦隊を転移させてきた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノリピー大尉
13
粛清者の襲来は太陽系だけでなく、エリルセナント線上のすべての星系国家に及んでた。100年ぶりに戦略をかえた粛清者の攻撃で、太陽系防衛艦隊は危機に。「戦っているのは最前線でビームを撃ち合っている我々だけでない。試作と量産にしのぎを削っている技術者もまた最前線で戦っているに等しいのだ。」(110ページ) セルゲイの活躍がイマイチだった。2016/08/27
外道皇帝
11
粛清者側は太陽を破壊する恒星反応弾100発を転移させてきたが、これはまだ前哨だった。一発も見逃すことの出来ない防衛戦を戦うアリサカたちはじりじりと押し込められていった。今回はアリサカの天才的戦略も出ず、撤退戦の厳しさだけが描かれていてこれはこれで面白い。2016/07/26
dorimusi
10
ケイローンの援軍でちょっと優勢かと思ったらやっぱそんなことなくて、ガッツリ消耗戦で最後はアバターも消耗。まぁそのうち来るよねとは思ってた。だいぶ緊迫してきたところで最終巻へ。2024/04/27
りんりん
9
★★☆2019/01/06
浮草
9
相手の戦略、戦術を読むというのは同じような価値観があるから、定石というものを相互に理解しているからできること。アバターがあるといえども死は死。2018/05/06