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内容説明
四国・引田においてゴンが決死の合戦を繰り広げている頃、時を同じくして、賤ヶ岳の戦局も大きく動こうとしていた。柴田勝家(しばた・かついえ)軍は続々と南下し、秀吉(ひでよし)の城塞群へと攻め寄せる。羽柴(はしば)秀吉が己の歩んできた人生を振り返ったとき、身中より湧き上がった“織田(おだ)家への思い”とは……!? 時は満ち、山は動いた――賤ヶ岳合戦、大詰めへ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
38
時代は変わる。賤ヶ岳の合戦……鬼柴田は膝をつき、破れるまでに尽くした木綿は魔王へと覚醒する。最序盤から硬骨ではあれど魅力あふれる武人肌として描かれてきた勝家がこうまで敗北を喫する様に、戦の常といえど涙を禁じえない。後半、急激にピックアップされた茶々がこの作品世界の中でいかにして秀頼の母”淀君”へと変貌していくのかが気になって仕方ない。そして、この時期になるともう、四国・九州も遠くない未来だ。2015/04/18
じゃに
13
私の想像していたイメージ通りに勝家さんでした!また利家さんの涙に号泣、あの後姿は本当に泣ける。マンガは登録していなかったのですが、あまりに感動したので書いてみました。2015/04/15
ウチケン
10
秀吉の言う「敵は柴田じゃねぇっ、寧ろ織田家じゃ。」ハイ、判りますそのお気持ち。常々、思うておりました。「織田だ。織田家だ。織田の血だ。って一々煩いんだよって。」これ言われたら私もお供致します。勝家もきっと織田の呪縛から解き放たれる事無く、、、と思っていたら勝家“漢”を見せました。城も燃えたが、情念の炎も萌えた。お市との間で交わされる官能的な場面は、どこかしら悲哀や愛しさを含んだ尋常無い想いのように感じました。2015/05/17
まさ影
7
ボロ負けゴンベエと賤ヶ岳の戦い決着の巻。賤ヶ岳~大垣は地元とあってなじみ深い地名が出てくるので燃える。2015/04/08
電羊齋
6
勝家とお市様の最期が見事。特にお市様は、単なる悲劇のヒロインではなく、他の英雄たちにも引けを取らない存在感。彼女もまた「戦国武将」であった。あと、中川、高山の両将は自分の地元なんで、鬼玄蕃に手も無く敗れた時はガクッと来ました(^_^;)。そしてセンゴクは本当にしぶとい。敗戦のたびにそれを糧にして立ち上がる。2016/04/08