内容説明
身を誤る女あれば、縁遠い女あり――シリーズ第5弾
故あって勘定方を追われたしくじり御家人拝郷鏡三郎の許へ、日々持ち込まれる厄介事。今回は色事師も顔負けのふしだら女が現れる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
46
面白かったです。艶っぽい事件が起きるのにドキドキしました。愛娘・知穂のことを想うからこそ鏡三郎は悩むのですね。事件に顔をゆるゆると突っ込むのは癖なのかもしれません。知穂も波乱万丈のようでした。2020/11/30
ひかつば@呑ん読会堪能中
7
元高級役人、縮尻鏡三郎が市井の難事に関わる第5弾。相変わらずセコイ小悪党、貧すれば鈍する武士の情けない事件に振り回される鏡三郎を描く連作短編は、今回も娘の知穂が主役となったな。娘の幸せのためには臍くった金も惜しまない鏡三郎だが、やきもきするなかまたしても意外な展開。う~ん、こうきたか...あせって次を読まねば... 2013/07/30
ジュール
2
再読。 最後に、許婚に死なれる知穂がかわいそう。2017/08/25
しんこい
2
いつもの事ですが、御家人株の売買、拾得物の扱い、少年法的刑罰と江戸時代の制の発達ぶりは驚異です。何事も先例を見てからというのもこの頃からあるし。第一話では調子がでないかと思いましたが、段々入り込めました。2012/05/06
kaorin
1
主人公が隠居もしたのに、色んな事件に首を突っ込みぬるく関わっているのが心地良い。娘さんのことは急転直下で、小説のことながら驚き、全然現実味が感じられなかった。2015/07/23