文春文庫<br> 縮尻鏡三郎 〈下〉

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文春文庫
縮尻鏡三郎 〈下〉

  • 著者名:佐藤雅美
  • 価格 ¥590(本体¥537)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
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  • ISBN:9784167627065
  • NDC分類:913.6

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内容説明

大番屋元締の鏡三郎の許には、町方の怪事件から老中の心配事、さらには大家の息子の縁談にいたるまで、さまざまな相談事が持ち込まれる。快刀乱麻という訳ではないのに、どういうわけか鮮かに解決する鏡三郎の評判はうなぎ登り、遂には将軍から難問を持ち込まれた。最近、長崎での交易が不振となり、赤字が続いている。どうやら、陰に薩摩藩の存在があるようだ。原因究明を命じられ、これもお役目としぶしぶ長崎へ向う鏡三郎だが、運命の出会いが待っていた……!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

56
鏡三郎、長崎出張でハニートラップか? ラストの引き際、お見事! と感心していたら、やっぱり、元に戻してもらって一安心。う―mm。鏡三郎が茶屋の亭主になる話にしたほうが、シリーズ的には面白かったのかも…。頭のキレる鏡三郎、引く手あまたなのです。お家騒動に関わってはいけないことがよく分かった。2021/12/18

ひかつば@呑ん読会堪能中

13
読んでいて、あれっ紋蔵は出てこない?と呟いてしまうほど、同じ作者の居眠り紋蔵と良く似ているが、大きく違うのは紋蔵が一介の同心なのにこちらは老中の懐刀、上様の覚えも目出度いところか。なので話のスケールも大きく、この下巻では長崎まで出張ることになった。とはいっても、運の良さは天賦のものか、なんとか事件を解決してしまうところが何とも可笑しい。さて次だな。2013/06/26

タツ フカガワ

10
旗本津田家の困窮を手助けする鏡三郎のもとに、将軍家斉から長崎会所の交易不振の原因を探るよう頼まれる。うまくいけば復職、さらなる出世もできるというこの相談事のゆくたてが面白かった。また、人気シリーズもある近藤重蔵の末路や、11代将軍家斉の親孝行過ぎる話など余談も興味深く読みました。2019/03/08

ジュール

8
引き続き縮尻鏡三郎シリーズ。今回のハイライトは長崎貿易の秘密の解明。でも秘密そのものより、おすみとの関係のほうが面白いというかもったいない。官職に復帰するよりもやはり大番屋の元締めのほうが気楽。おりんさんとも結ばれてめでたし。2020/05/11

射手座の天使あきちゃん

7
しくじり役人鏡三郎が色々な相談を次々と解決 娯楽物として楽しく読めまーす♪

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