一迅社文庫アイリス 恋と悪魔と黙示録 1 契約の獣と身代わりの花嫁

著者名：糸森環【著】/榊空也【イラスト】

一迅社（2014/06発売）

• ISBN：9784758043939

内容説明

「あなたは特別。契約して差し上げる」悪魔の名を記した書を複製する森玄使であるレジナ。ある日、彼女は教会内で美しい獣型の高位の魔物を召喚してしまう。慌てて自室に獣を匿うけれど、聖祭の《神の花嫁》候補が悪魔に襲われる事件が発生！　レジナは囮役として花嫁の身代わりをすることに――。そんな中、彼女の危機に美青年に姿を変えた獣が契約を迫ってきて…!?一途な魔物と乙女が織りなす、悪魔召喚ラブファンタジー！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[合縁奇縁]

「あなたは特別。契約して差し上げる」聖祭の「神の花嫁」候補が悪魔に襲われる事件が発生し、レジナは囮役として花嫁の身代わりをすることに。さらに策略により美しい獣型の高位の魔物アガルを召喚してしまい、何かあると契約しろと迫られてしまう。アガルが可愛い。獣の時はモフモフで人型の時は美形。アガルとレジナの掛け合いが面白くて好き。榊空也先生のイラストがとても良かったです。

2019/02/17

[蝶よ花You]

愛しくて堪らなくなる程可愛らしい男女の姿を其処かしこで見受けられるのに、なんだか卑猥（笑）。読み終えて第一に抱いたのがそんな感想。「神に使える者達」という背徳感の成せる技か？こんな感想で良いのかとも思いつつ、最初は難解な言葉が並ぶ中辟易しながら読み進めていたのに、このギャップに気付いてからの私のこの作品へののめり込み様と読み終えるスピードがこのギャップの面白さを物語っているのだからしょうがない事とする（笑）。人間と人外の者との使役物と侮る事無かれ。思わぬギャップが後を引く旨さとなる事確実な作品です。

2015/09/18

[ぐっち]

Amazonからオススメされた本。字が小さいのが辛かったですが、ワンコな赤い魔物と白黒両方の美形がそろってて、なかなか楽しかったです。テレテレの乙女なアガルも良いですが、ケモノバージョンのほうナデナデしてみたい。あとラプラウ神の扱いはこれでよいのでしょうか。

2014/09/13

[瀧ながれ]

こういう、世界設定が作り込んであるファンタジーは好みです。部品のいちいちが華やかなのは、少女向けのお約束ですから、きらきらしくてとても楽しい(笑)。ヒロインに対しては丁寧すぎる言葉を使いながら、ものすごく物騒なことをいう神魔（もふもふのときがかわいいな）がおもしろいのと、飄々と冗談ばかりいっていてつかみどころがないイケメンに、興味があります。沼に沈んでしまった指導官もいい感じにツンデレだったので、とても惜しいと思いました。あと、一回も登場できなかったヒロインの兄も、もったいないキャラクターですなあ。

2016/08/09

[seri]

web小説時代からのファンですが…さすがの一言。レジナの健気さに胸打たれ、アガルの乙女加減に身悶え、藻に笑い転げ。独特の世界観も慣れてしまえば良いスパイス。まだまだ謎も多いヴィネトの活躍が今後も楽しみです。善も悪も合わせ持った神魔は人間に近しいって考え方、深いなあ。

2013/07/10