日経ビジネス人文庫<br> 人間はこんなものを食べてきた―小泉武夫の食文化ワンダーランド小泉武夫の食文化ワンダーランド

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日経ビジネス人文庫
人間はこんなものを食べてきた―小泉武夫の食文化ワンダーランド小泉武夫の食文化ワンダーランド

  • 著者名:小泉武夫
  • 価格 ¥629(本体¥572)
  • 日経BP(2011/11発売)
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  • ISBN:9784532192150

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内容説明

人類の誕生時から現代まで、人間は何を食べてきたのか? 火や道具による調理法の発達、微生物の利用に見る食の知恵、民族ごとの食文化の違いなどなど、目から鱗の落ちる話満載。小泉先生とたどるおもしろ食文化史!

目次

1 食の文化とは
2 人間以前からヒトへ
3 食と知恵の発達
4 国の始まりは食の分配から
5 発酵が食の歴史を変えた
6 調理と料理
7 好き嫌いはどうして決まる
8 食文化と酒
9 食の作法とは
10 日本食文化の特徴
11 民族による食文化の違い
エピローグ 二一世紀の食をめぐる諸問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

105
小泉武夫氏。農学者、発酵学者。1997年の本。人間は何を食べてきたのか、どういう流れで今に至るのか。真実は誰にもわからないが、新鮮な着眼点と想像力豊かな食文化論。火の発見、塩や灰、煙などの保存法、蒸す燻す発酵などの調理法の発見。そして、個人から集団、集団から集落へ。人類にとっての食料確保を巡り、強い集落が弱いものを吸収し、原始国家が成立。そこに、農耕収穫の神が生まれた。その地域風土にあった発展という多元起源説。発見からの応用を繰り返し、各所の食文化に個性が生まれていった。人間の知恵というのは底が知れない。2021/01/16

とんかつラバー

14
人類の発展は食なくしてありえない。美味しいものを食べたい、すぐに腐るものを長持ちさせたい…歴史学者の研究では「○○はどこそこが起源」とよく言われるが筆者は同時発生説を唱える。私も酒は人類がウホウホいってた時からあったと思う。今は食べ物に対する敬意が薄れマナーやしつけがなくなり社会の機能が低下してきているが、食は栄養を摂るためだけでなく文化や社会を成り立たせる上でも重要。97年の著だがこの頃、減反政策で田んぼは半分に。2020年以降に食糧難が来る事を予見している2025/05/20

イノ

13
珍味が好きな味覚人生命体の作者が送る食文化史。 ウンコの化石やチンパンジーから見て人類は何を食べてきたか、火を扱い、火を学び、灰も煙も利用する。 発酵やカビ、山でも取れる塩、酒の始まり、 毒すらも食べる日本人。 奇妙で独自な世界の食文化。 オヤジの足の20倍臭いシュールストレミングの話題も? もちろんあるよ!    食べ物だけでなく国と食の関係、マナーや好き嫌いといった食の側面にも言及し 話があっちこっち飛びながらも軽快で 説得力がある。 これはとつもなく面白かった! おすすめ!2017/03/31

大先生

12
大学で「食文化論」として講義していた内容を再構成した本です。食文化は人間の英知であり、人間が食べていくためにどれほど努力・工夫をしてきたのかということが熱く語られています。中でも「発酵」が食の歴史を変えたと…。発酵させることで保存が可能になり、また、食品の滋養を高めることができた。さらには有毒なものまで解毒発酵で食べられるようにした(例:ふぐの卵巣の糠漬け)。発酵って凄いですね。他にも酒の起源や世界一臭い缶詰の話など興味深い話が満載です。因みに、世界一堅い食品は「鰹節」。カビの力で堅くなるそうです。2021/06/08

てくてく

3
大学での「食文化論」として講義した内容を再構成したもの。糞石からわかる古代の食生活、凍土に覆われた時期が一年の大半であるアラスカであっても発酵食はあること、など、著者の体験に基づく話がとても楽しかった。2015/07/11

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