内容説明
「嘆こうが悔やもうが、それが君という人間だよ」チョコレートを齧りながら繭墨あざかは言う。唐繰舞姫の足を奪い、復讐を果たした嵯峨雄介は失踪した。久々津は雄介を殺し、自身の死をもって主を守れなかった償いをするという。この憎悪の連鎖を止めなければいけない。彼が死ねば僕は一生後悔する。久々津の拷問から逃れた僕は、駆けつけた白雪の助けによって雄介の行方をつきとめるが--残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー第9弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
43
すべてを理解して飲み込んで、悲しみも苦しみもやるせなさも押さえつけた笑顔は確かに壮絶に美しいだろう。白雪にはそれがあった。そして舞姫にも、多分あざかにも。2021/01/03
Yobata
21
雄介は舞姫の足を奪い再び失踪する。久々津は主を守りきれなかった償いとして、雄介を殺そうとする。人間同士が最も簡単に離れ難く結びつけられる憎悪。その際たる復讐の連鎖は止められない。しかし止めなくてはいけない、例えそれが自己欺瞞だとしても…。久々津による雄介の居場所の尋問,雄二郎との再会と雄介の救出,舞姫の足の復活による雄介・久々津・小田桐のうち誰が代償を払うか,そして復讐劇の結末の4編。復讐の連鎖,雄介編完結。幸せってなんだったんだろう…。形上では復讐が終わった雄介だが、自分がやらなくてはいけない事は→2013/05/03
ソラ
16
今回はあざかの出番は少なかったけど話の展開に引き込まれた。そして、最後小田桐の左手って、気になるなぁ。白雪さん可愛かった2012/12/11
優紀
13
ユースケ無事でなにより!完全に死んだものと前回泣かされたので、無事だったことは心底嬉しい。そしてこれまでのトラウマを乗り越え歩みだすユースケ。しかし、過去の罪は重く彼にのしかかり、犬に殺されかけたり、両足を喰われたり、義足を取り付けられたり色々大変でした…。まだまだ辛いことは起きるだろうが、これからをがんばって欲しい!今回も表紙は素敵だし、白雪さんの可愛さがとどまることを知らない!照れるシーンの可愛さは異常でした(*´ω`*)次も大いに期待!2012/12/08
朝夜
12
雄介編完結。白雪さんかわいいよ白雪さん、な一冊(マテ 白雪さんはもう嫁にするしかないな…ただ白雪さんもかわいかったが後半の雄介もだいぶ可愛いと思ってしまった俺は末期か…2012/11/15