ファミ通文庫<br> B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない

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ファミ通文庫
B.A.D. 4 繭墨はさしだされた手を握らない

  • ISBN:9784047268890

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内容説明

「それじゃあ、行こうか--小田桐君」いつものように紅い唐傘の陰で繭墨あざかは囁いた。白雪があさとに捕まった。無力な僕ができることは少なく、結局はこの異能の少女に助けを求めるしか術がない。だが、あさとへの手がかりを掴み、事務所に戻った僕が目にしたのは、引き千切られた繭墨あざかの姿だった。無惨な光景を前に、僕はようやく決意する。狐を殺そう、と--。残酷で切なく、醜悪に美しいミステリアス・ファンタジー。因縁と対峙する第4巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

坂城 弥生

41
男だったからあさとは否定された。女であることを第一条件に望まれていたから。 小田桐は自分の行いを偽善として受け入れる覚悟が出来たのならば、それはそれでいいんじゃないかな?自覚があるかないかは重要だよ、結局は覚悟の問題だから。あざかと白雪という明確な意思をもった強い人が周りにいるんだから彼もかわれるのかも。2021/01/01

伊瀬有佐

17
狐編・完。嘘を吐き続けた狐の真意はどこにあったのか。/「他人を助ける・救う」 それは、傲慢なことでしかないんだろう。/小田桐くんは、「優しい」んじゃなくて「甘い」。だから、狐のことも背負っちゃうんだろう。/キャラ的なこと:繭さんはいつも通り。雄介が格好良すぎた。七海さんが黒くなりました。白雪さんが男らしかったです。小田桐くんはヒロイン。2010/12/04

Yobata

16
狐との決着をつける物語。自暴自棄になり消極的自殺を図ろうとする小田桐。それを阻止する為あえて狐に立ち向かい囚われの身になってしまった白雪。彼女を救い出す前に死ぬ訳にはいかない,立ち上がる決意をした小田桐は繭墨と共に狐が現在遊んでいると思われる一家心中と集団自殺について調べる。そしてかつての人形・白木綾から狐の居場所を突き止めた小田桐は繭墨の死体を見つける…。それにより復讐,殺す事を決意し狐の居場所に乗り込む…。結局狐の真の目的は何だったんだろうと思わなくもないが、人の望みのみを叶える存在、自分の望みなど→2013/04/12

た〜

14
第1部完?あいも変わらずよくわからないけどエグい展開。そこまで成長した雨香ちゃんは普段どんな風に収まっているのだろう?2014/11/22

KEI

11
購入。なんて後味の悪い。血を舐めたときの様な鉄錆の味、匂いが読了後まで付き纏っていた。これで終わったのか?あさとはあのまま異界に呑まれたのか?正直まるで手応えがない。 「このラノ」を見る限り、同期2作品に幾分かの差を付けられてしまったようだ。それもこの作品の異様さ、題材によるものだろうし、癖があるから仕方ないと思う。毎作品のクオリティは十分あるので大丈夫だろう。このまま作品の雰囲気のままでいて欲しい。2010/12/11

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