内容説明
歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。平安四〇〇年にわたる藤原氏の時代――保元の乱(1156年)→「望月の歌」の吟詠(1018年)→菅原道真の大宰府左遷(901年)→応天門の変(866年)までをさかのぼり、権力闘争を勝ち抜いて貴族社会の頂点を極めた“一族”の正体に迫る。
■著作権上の契約により、印刷版に掲載されている図版は、掲載しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
蕭白
3
時代を下っていくのは新鮮な感じでした。応天門の変あたりの人間関係をわかりやすく描いてくれているのが嬉しかった。2013/10/10
さりゅ
2
この時代は、大河ドラマでもそうだったが人間関係が複雑でわかりにくい。でも、この本ではうまく整理してあって非常にわかりやすかった。人物としては藤原忠実がとても意外だった。2013/09/08
hatohebi
2
つかみ所のない平安政治史を概観できる。清和天皇の外祖父となった良房は摂政になり、その養子基経は阿衡の紛議で関白の権限を強め、時平~実頼は他氏排斥を進め、道長は北家内の並み居るライバルを押しのけて頂点に立つ。三代先まで外戚戦略を進めたのは、彼の病弱が関係しているという指摘は興味深かった。保元の乱の要因を作った忠実が、乱後、有職故実を伝える家として摂関家の延命を図ったというのも新鮮で面白かった。2013/02/13
takizawa
2
藤原氏の権力闘争(外戚政治)を追った本。平安時代が好きではない私でもなかなか楽しめた。図表が豊富で人間関係の整理に役立つ。2012/06/24
Go Extreme
1
摂関家の危機・1156年:藤原史≒日本史 院政・新たな政治システム 院との力の差 忠実と親子の確執 皇位継承対立 保元の乱の危機 藤原道長の栄華・1018年:望月の欠けたることもなし 強運の持ち主・道長ー前代未聞の戦略 道座ななくして「源氏物語」なし? 権力独占への道・901年:稀代のエリート学者・菅原道真 転機となった阿衡の紛議 権門の時平・寒門の道真 謀反はあった? 他氏排斥後に残されたもの 摂関政治の誕生・866年:不穏な世情・台頭した北家 冬嗣と良房の婚姻戦略 天下の政を摂行 藤原氏が・千年の歴史2024/02/12
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