NHKさかのぼり日本史<br> NHKさかのぼり日本史(5)幕末 危機が生んだ挙国一致

個数:1
紙書籍版価格
¥1,045
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

NHKさかのぼり日本史
NHKさかのぼり日本史(5)幕末 危機が生んだ挙国一致

  • 著者名:三谷博
  • 価格 ¥523(本体¥476)
  • NHK出版(2013/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140814895

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。動乱のなか、新たな国家目標「王政」と「公議」は、いかにして生まれたか。王政復古の大号令(1867年)→第二次長州征討(1866年)→桜田門外の変(1860年)→ペリー来航(1853年)の日本史上最大の“革命期”を活写する。
■著作権上の契約により、印刷版に掲載されている図版は、掲載しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

22
サブタイトル通り、危機が生んだ挙国一致の近代国家設立への過程として維新期を描いています。薩長対佐幕の叙述の中では忘れてしまいそうなそもそも論として大事だと感じましたが、外圧に対するものとしてを第一義として国が形成された事が、その後の歴史を作っていくことにも繋がるような気もしました。2018/05/11

takizawa

8
シリーズ5作目となる本書は幕末〜維新の激動期を扱っている。教科書の行間を読んでいるような丁寧な記述がこのシリーズの良いところ。幕末期の日本人は海外をよく研究し,相当に周到な判断をしていたことがよく分かった。また,ペリー来航が庶民のあいだでも問題として共有されており,結果として国民国家意識形成の萌芽となったという記述があった。当時の庶民の知的水準高い。。2012/01/22

Meistersinger

4
王政復古から長州征討、桜田門外の変そしてペリー来航へとさかのぼる。幕府の権威失墜が大きな流れだが、ペリー対応で広く意見を求め(庶民からも寄せられた)国民国家の原型を作った老中・阿部正弘への評価に繋がったのは面白い。意見公募は幕府権威の失墜の始まりでもあったが、海軍伝習所開設や大名との協議体制などは「文明開化」の下準備をなしたのである(同時に18世紀末から幕府内に対外対応のノウハウは蓄積され始めていた)。近代以降、東アジアで日本が最も成功した事実を考えると、幕府が残した遺産は大きかったと言える。2015/03/24

takuchan

4
日本が生き残るために、徳川は犠牲になった。後世に生きる我々は、阿部たちに感謝しながら、そう語り続けるべきではないでしょうか。/ キーワードは「挙国一致」。明治維新の元来の目的が倒幕ではなく、西洋諸国の侵略を防ぐことに集中されていたから革命にしては犠牲者が少なかったという視点は重要。攘夷論は初めから戦略的判断に貫かれていたというのが本当だとしたらすごい…。2014/12/22

Taro.H

3
幕藩体制完成から200年余り、盤石であった幕府の体制は、脆く崩れ去ったのか。そのような「革命」がありながら、維新政府はなぜ比較的スムースに成立することができたのか。ペリー来航から維新までの15年間というのは、実に沢山の謎を含んでいる。ペリー来航に対し幕府は無為無策であったという誤解は流石に最近は解消されつつあるが、それでもなお、倒幕派対佐幕派のような簡単な理解でこの時代を説明しようという向きはある。本書は僅か120頁の薄さで、広く丹念に事実を拾い、更にそれが時代に与えた影響を評価する重要性を教えてくれる。2012/06/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4498500
  • ご注意事項