振り向いた悪魔

著者名：赤川次郎

光文社（2013/08発売）

• ISBN：9784334763923
• NDC分類：913.6

内容説明

花園学園の３人組・由利子、旭子、香子は、駅で行き倒れ寸前の母娘を助けた。事情を聞くと、娘・なごみの父・弘之は、５年前に身に覚えのない殺人の嫌疑をかけられ、破滅に追いやられていた。無責任な情報を垂れ流したマスコミに恨みを持つ弘之は、当時の担当者たちに「復讐のために殺す」と宣告してきたのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[セウテス]

【悪魔シリーズ】第１０弾。いつもの女子高生トリオは、駅で行き倒れ寸前の母と娘を助ける。母娘は5年前に、夫であり父親の弘之が殺人事件の冤罪をかけられ、さらには報道の無責任な行き過ぎによって、家庭も生活も壊されていたのだ。香子たち3人は、弘之が復讐しようとしている事を知り、なんとか止めようと考える。今回は、香子の人脈や財産の凄さに圧倒される展開が目立ち、他2人の特徴が薄いのが残念だ。報道に対する問題点など、さらりと突付くスタイルは赤川氏らしくて気持ちいい。因果応報とは少し違うが、最後にすっきりとくるのが良い。

2021/04/08

[そのぼん]

見に覚えのない罪を被せられた男とその家族かメインになってストーリーが動きました。 女子高生3人娘のシリーズらしいですね。キャラが立っていたので面白かったです。

2012/06/20

[白雪ちょこ]

久しぶりの 悪魔シリーズ。 今回は、マスコミの世界が中心に描かれていた。 相変わらず、由里子、旭子、香子の3人組は大活躍していたが、まぁ現実とファンタジーの要素が半々と言ったところで(笑) 香子がいなければ、ほとんどの人は救われていないというような設定も結構多い。 由里子と旭子は、そこまで出番がなかったようにも思えた。 テレビの世界を、金や欲望にまみれているところも、うまく描けている。 最後まで面白く読むことができた。 今後の彼女たちの活躍も、期待したい。

2024/07/23

[くろねこ]

落ち着く、安心して愉しめる、好き♡ 今回もみんな活躍で、、って思ったけど旭子の出番少なめだったし真由子居なかったな? 水谷さんが良き♡ 岐江はキライ?

2018/12/04

[星落秋風五丈原]

由利子、旭子、香子は、駅で行き倒れ寸前の母娘を助けた。事情を聞くと、娘の父・弘之は、身に覚えのない殺人の嫌疑をかけられ、破滅に追いやられたという。そして、無責任なマスコミに恨みを持つ弘之は彼らに殺人予告を…。

2012/05/06