シンデレラの悪魔 - 長編ユーモア・ミステリー

著者名：赤川次郎

光文社（2012/07発売）

• ISBN：9784334746933
• NDC分類：913.6

内容説明

矢吹由利子（やぶきゆりこ）、桑田旭子（くわたあきこ）、弘野香子（ひろのきょうこ）の花園学園２年生仲良しトリオは試験休みに温泉へ。そこで３人は知り合いの芸能プロ社長と会う。社長はこの街でスカウトした女子高生・三枝千秋を連れていた。デビュー後、たちまち人気者になる千秋だが、彼女には「出生の秘密」があった。一方で、先輩アイドルの納谷しおりが撮影中に急死！　３人組は事件の真相究明に係ることに。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[セウテス]

【悪魔シリーズ】第９弾。日本に帰ってきた3人娘は、試験休みを利用して温泉に入りに来る。そこで香子が、知り合いの芸能プロダクションの社長たち一行と一緒になる。社長の八木原は新しくスカウトした三枝千秋の母親に、許可を得るために温泉旅館を訪れていた。その縁で、同じプロダクションの納谷しおりの殺人事件に関わっていく。いつも通りのキャラを楽しむ物語で、ミステリの部分の謎解きは、割りと簡単に推理出来ます。いつもは何か問題意識を、裏にさらっと隠してある。今回は間違いを隠そうとすると、更に間違いを犯すという戒め的な事か。

2021/04/07

[kaizen@名古屋de朝活読書会]

矢吹由利子 桑田旭子 弘野香子の 女子高校生仲良し三人組。 芸能プロ社長が女子高生三枝千秋を女優に。 殺人事件、芸能界、家元、 三題噺。 三方向に展開するため，面白さも三倍。 女優を好きになる刑事もでてくる。 最後は幸せ終わり（ハッピーエンド）。

2011/10/01

[白雪ちょこ]

久しぶりの悪魔シリーズ。 今回は、由利子達3人組が、あんまりそこまで活躍しているようには見えなかった。 いつものように、洞察力も鋭く犯人を投げ飛ばす香子。 由利子の鋭さや、旭子のおてんばぶりも健在だったが、あまり3人の印象がそこまでなかった。 いつものように、男女のいざこざや妬み、嫉妬など、芸能界の汚い要素もふんだんに描かれていた。 最終的に、犯人の動機や事件に至っては、取ってつけたような感じがあって、少々残念だった。

2024/01/19

[定年（還暦）の雨巫女。]

《書店》相変わらず個性的な三人組で、読んでて楽しい。

2011/06/26

[星落秋風五丈原]

ようやく日本に帰ってきた花園学園の仲良し三人組は試験休みと土日を利用して温泉へ。そこで出会ったのが大手プロダクションのSプロにスカウトされたばかりの三枝千秋。16歳である。全くの新人ながら映画に主演することになったが所属女優が事故を起こしたりロケ中に死亡したりとSプロに暗雲が立ちこめる。香子がSプロの社長と顔見知りだったことからいつしか3人もその渦中に。香子も習っている日本舞踊が彩りを添えている。

2009/12/17