内容説明
エルミナに元気がない。気を揉むマルクの目の前で失神した彼女が目覚めた時、その記憶は失われていた。そして街を訪れる“見えない少年”と“死神少女”。不安定な状況の中、影執事マルクは主の心と体を守れるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
9
カナメみたいな三角関係キャラは展開が進むと消滅させるのがこの作者のお約束だが、まさか四巻で出てくるとは……王道とはまた違う味を仕込んでくる。 だがそれよりもエルミナ記憶喪失のギャップに惹かれる。影のあるミステリアス美女に、天真爛漫時代があったというだけでグッとくるものがある。メインヒロインを一番可愛く描くというのは殊の外難しく、見事に読者目線をエルミナにしてくる構成力には参った。 後、アーロンは誠実な天然だと思っていたが、思った以上に苦労人属性があった。心を読んで丁寧な恋愛指導、読者の味方である。2021/02/02
紫鈴
8
記憶喪失中のエルミナの無邪気な笑顔と、いつものギャップがすごい。まだまだマルクには知らされていない事情が沢山あるよう。ジェノバのキャラがまたぶっ飛んでいて、カナメの過去などがはさまれ、・・・結果、まだまだ使用人増えていくんだろうか。☆22018/05/17
ダージリン
6
さらに使用人が増えている~。それぞれに恋心の自覚が訪れ、わかってない人もいるけれど…今の微妙な距離感のままでもいいんじゃないかと(笑)、ダメかな?2010/05/16
みどり
5
先に6巻を読んだせいで、やっと内容が理解できるところまでたどり着いたのに、次から第二幕。事故ネタバレは避けられなかったので、でもここんとこ、執事と朴念仁ものばかり読んでる気がする(そういうのが流行った時期に集めたけど読んでない本が多すぎるのね)2017/04/27
紅羽
5
長らく続きを読まないまま積んでましたが、このシリーズはキャラクターが個性的なので、それ程忘却もなく馴染む事が出来ました。この巻はエルミナが記憶喪失になるというお話。冒頭でマルクの給金値上げをエルミナが検討しているとの事でしたが、その騒動でうやむやに…(笑)やっぱり不幸が似合うよ。マルク(笑)そして、マルクが真に想う女性は…。今度は最後まで読みたいです。2013/04/24