内容説明
ヴァレンシュタイン家の新米執事・マルクは優秀だった。感心する使用人たち。うら若き美貌の主・エルミナも無表情ながら満足の様子。だが本人だけは不本意だった。(私は、精霊<クフ・リーン>を使役する「影使い」の暗殺者なんですよ!? なんでおいしい紅茶なんて淹れてるんです!?)――それは、強大な精霊に守られたエルミナに返り討ちにされたから。風変わりな主と、苦労性の執事のコミカル・バトラー・ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紫鈴
14
苦労人で能力者であるマルクが受けた依頼は、暗殺。しかし相手にあっさり無効化され、なぜか執事の契約書を交わしてしまう。破落戸と関わったりしている割には、独白も丁寧語だったりと、マルクの性格の良さがにじみ出ててほのぼのします。ちょっとラストの戦闘に「なんとなく」多用しすぎた感があり。☆32017/10/03
ダージリン
13
男性作家が書く「執事もの」・・・こんなに微笑ましく、ひょうひょうとした味わいで驚きました。まだ謎を多く含んでますが、次巻も読みたいと思いました。2010/05/05
真栄📖【本意外活動停止します】ちょと壊れそうです…
12
これ無茶好きで読んでたのですが続きがなかったのでもし続きがあれば又見たい!
のれん
9
読みやすい文体にコメディチックで憎めず愛でたくなるキャラ、そして因果応報というか悲しませない展開が非常にほっこりさせる。現在まで貫かれる手島作品を代表するシリーズ。 説明でチョイとした悪役にまで、その顛末が幸せであると描くのは過剰かもしれないが、それだけに今作に嘆きは似合わないということか。 部下のために孤高に立つ主人とさの傍に寄り添う新米執事。ちょっかい出すマスコット影犬もいて、完璧な布陣。次巻もニッコリしながら読めそうだ。2020/11/01
みや
9
マルクのキャラが好き。思慮深いようでいて抜けてるとこがなんともいえない。他の登場人物も一癖も二癖もありそうで、今後の展開が楽しみ。2014/04/15




