内容説明
マルクの記憶まで異変を来たし、混迷を深めるヴァレンシュタイン家。とうとう明かされるエルミナの過去と秘密。そして心ならずも対決することになる使用人集団。そこにあるすべてを守りたいと願うマルクだが――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
10
夢を見ているかのような記憶の混濁が描かれる。伏線解放巻なわけだが、どの描写が本当なのか分からない部分があった。 わざと曖昧にしているのではなく、最後は怒濤の種明かしをしているのでそういう意図はなかったのだろうけど、正直読みにくかった。 エミリオからの挑戦も混沌としたシナリオ整理を意識してしまう。 が、それでも姉妹たちのすれ違いとそれを繋ぎ止める執事の真摯さには胸打たれる。 なによりホッとしたのは無表情で執事を嗜める物静かな女性こそがエミリアだったこと。今巻最後の独白が台詞じゃない所がなんとも彼女らしい。2021/02/25
晦夢
8
眠り姫編完結。エルミナとエミリオの謎が明らかになる。2013/12/04
ひーたろー
6
どっちがエルミナでどっちがエミリオなんだか…。しかしこの小説、それぞれに思惑があるせいなのか、主張が強すぎるせいなのか、よく内輪でバトルしてるよなぁ…。2017/04/13
紅羽
6
眠り姫編完結。姉妹の話は最初は一度で理解出来ず、もう一度読む事で何とか整理できました。想像以上に複雑でした。ふわふわした感じのマルクも、ようやく気持ちが固まり、後半戦へ。残りの本も積読本の山から発掘出来たので、一気に読みたいところです。2013/04/25
ダージリン
6
双子入れ替わりは頭がぐるぐるしましたが、大筋は了解したつもりです。マルクもやっと自分の気持ちに決着をつけましたね。これからもがんばれ!たぶんいろいろ大変だよ(笑)2010/05/25