内容説明
家令のドミニクが長期休暇に入った。代わりに屋敷を仕切るマルクのもとに、執事への果たし状が届く。同じころ、マルクの兄クリスが何者かの手に倒れ――。何やらピンチの影執事マルク、恋のバトルも第2ラウンドへ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
12
愛とは相手の幸せを叶えることか、喜びを共に分かち合うことか、それとも側に寄りそうことであろうか。 どれも間違いではなく、真摯に向き合っている。ただ結果が伴わなかっただけ。 涙が自分を救うために流すものなら、ようやくドミニクも一段落したと言うべきか。 そして当代に話を戻すと、マルクが焦点になってくる。エミリアへの愛への答えに、主と執事という関係性が生きてくるのかもしれない。 それにしてもカナメが可愛い。ここにきてよもや、と思ったが果たしてこの難題をどう解決するか。やはりこの作者にはラブコメが似合う。2021/03/15
晦夢
8
過去のドミニクの関わる修羅場と現在のマルク関わる修羅場。ヴィオラ可愛いな。そして切なすぎる。そしてエルミナにリードされてたカナメはついに反撃を始める。2013/12/10
紅羽
7
謎な人、ドミニクさんの過去がメインの巻。これで謎な人というイメージは薄れたかな。それにしても、エルミナへの恋心を自覚したマルクでしたが、誠実にカナメへ曖昧な態度を取らない為に距離を置こうとしたのはいいのですが、ラストのカナメは反則でしたね(笑)かなり可愛かったです。2013/04/26
ダージリン
7
知りたかったドミニクさんの過去話!う~切ないけど良かった。お嬢様派の私ですが、カナメちゃんの潔さと猛烈に可愛いところとか大好きです。この先どーする?マルク(笑)2010/05/27
魚占
6
家令から執事に着々と権限移譲がされていたのだね。なんかドミニクさん、その内、マルクに全てを任せて隠居とかしちゃうんじゃないだろうか?さてさて、今回はいろいろな要素がつまったお話でした。ラブあり友情あり、兄弟愛あり!!よかったよかった。カナメの告白は、唐変木マルクになかなかの打撃を与えたようで…。ちょっとザマミローという感じ。彼は誠実かもしれないけれど、罪作りだから、アーロンの言ではないが、そろそろ自覚してほしかったところ。次回も楽しみです。2010/09/16