内容説明
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今年94年目を迎えようとしている宝塚は2007年にどんな足跡を残し、どんな新しい方向が生まれたかを探る。『宝塚イズム』の執筆者たち、そして演劇界で著名な人たちに選んでもらった作品やスターたち、そのたくさんの答えのなかに次代の宝塚への期待や夢を託す。※写真は掲載されておりませんのでご注意ください。
目次
特集 2007宝塚プレイバック
東 園子/石井唯衣/石田美紀/大越アイコ/倉橋耕平/榊原和子/佐藤さくら/鶴岡英理子/貫田優子/萩尾 瞳/林嗣響子/平松澄子/松本理沙/薮下哲司/渡辺美和子
公演評[2007・11-2008・2]
花組『蒼いくちづけ』
「異形の者」の魅惑●大越アイコ
花組『アデュー・マルセイユ』
孤独と秘密の引力で越えた一線●本多貴子
月組『HOLLYWOOD LOVER』
恋愛という市場●大越アイコ
役者の動きの美しさを観る●本多貴子
月組『ホフマン物語』
夢みる詩人、懊悩する詩人●貫田優子
月組『A-“R”ex』
皆殺し、母殺し●大越アイコ
荻田浩一暗号解読試論●倉橋耕平
荻田浩一の鋭い感覚●本多貴子
雪組『君を愛してる─Je t’aime』『ミロワール』
木村のピーターパン宣言●林嗣響子
愚直なまでにストレートな愛●榊原和子
星組『エル・アルコン――鷹』『レビュー・オルキス――蘭の星』
少女マンガを宝塚化するということ●東 園子
四七パーセントの異色性●松本理沙
『エル・アルコン――鷹』は『ベルサイユのばら』にはなれない●林嗣響子
未完の大作●本多貴子
宙組『黎明の風』『Passion 愛の旅』
スピード感あふれる芝居とショー●石井唯衣
轟悠コンサート『LAVENDER MONOLOGUE』
幻想空間の現出●石井唯衣
OG公演評
『遠山の金さん――桜が泣いている』『唄う絵草紙』[舞風りら]
愛らしい「マツケンサンバ」●石井唯衣
『蜘蛛女のキス』[朝海ひかる/初風諄/朝澄けい]
幻想的な女優たち●石井唯衣
『テイクフライト』[天海祐希]
強く美しいひとの孤独●佐藤さくら
『ペテン師と詐欺師』[愛華みれ/香寿たつき]
女優を観るという愉しみ●佐藤さくら
音楽劇『帰り花』[大浦みずき]
優しく強い大浦みずきの松陰●榊原和子
OGへのロングインタビュー
紫吹 淳――何かを伝えてくれた父の死●聞き手:榊原和子
小特集 ネット宝塚──「mixi」観察
宝塚系コミュニティの言論と「mixi」の構造●倉橋耕平
面倒くさくない「mixi」との付き合い方●菊池れいこ
連載
タカラヅカと女性学(3)「おさ・あさ」コンビへのオマージュ――シスターフッドという夢●大越アイコ
男役という性(3)[最終回]『エリザベート』――男役の消滅●天野道映
宝塚歌劇のミュージックシーン(3)宝塚歌劇に流れるメロディー その2●戸ノ下達也