宝塚イズム18 特集 役替わりってどうなの？！徹底検証

内容説明

2011年は『ロミオとジュリエット』『ノバ・ボサ・ノバ』『ファントム』と役替わり公演が目白押し。特集では役替わりを徹底検証して功罪を多面的に考察する。そして小特集ではファンの間で賛否両論を巻き起こした雪組『仮面の男』の是非を問い、問題点を探る。

特集　役替わりってどうなの?!徹底検証
　役替わりで鍛えられて●大越アイコ
　役替わりの効果●松本理沙
　役替わり公演考――この世から絶えて役替わりのなかりせば●木谷富士子
　役替わり今昔物語●鶴岡英理子
　アンケート永岡俊哉／岩見那津子／林嗣響子／加藤暁子／嵯峨景子／小咲福子

小特集　『仮面の男』是非論
　「宝塚」に求められるもの――『仮面の男』演出変更をめぐって●嵯峨景子
　役者は作者のコマではない――『仮面の男』騒動の根本問題●鶴岡英理子
　「無邪気な挑戦」の功罪●松本理沙
　パロディーとブラックユーモアの正しい使い方●木谷富士子
　次回作を待つ●岩見那津子
　冒険と悪乗りとチェック体制と●永岡俊哉

公演評［2011・8-11］
　花組『小さな花がひらいた』『ル・ポァゾン愛の媚薬II』
　　時を得た名作の輝き●鶴岡英理子
　　再演物、それは配役次第●小咲福子
　　初心者にもわかりやすいタカラヅカ●永岡俊哉
　花組『カナリア』
　　人間というものが学べる作品●永岡俊哉
　月組『アルジェの男』『Dance Romanesque』
　　心が見えない寡黙な昭和男子●木谷富士子
　　収穫と難点がせめぎ合う再演と爽快なショー●鶴岡英理子
　　いまの月組のいいところがすべて出た●永岡俊哉
　星組『ランスロット』
　　それは、真風の物語だ●鶴岡英理子
　　星組若手の層の厚さを見せつけた●永岡俊哉
　宙組『ヴァレンチノ』
　　宝塚にミュージカル時代を開いた記念作●鶴岡英理子
　　「客体」としてのヴァレンチノ●嵯峨景子
　宙組『クラシコ・イタリアーノ』『NICE GUY!!』
　　愛に応える大空祐飛●大越アイコ
　　大空祐飛の魅力が全開●永岡俊哉
　専科『おかしな二人』
　　「男役芸」の競演●大越アイコ
　　真の喜劇、真の喜劇役者とは●小咲福子
　　こんな公演を待っていた●加藤暁子
　　未沙のえるよ、永遠に!●永岡俊哉

OG公演評
　『ニッポン無責任新世代』［真琴つばさ］
　　マミさんのすごさを再確認●永岡俊哉
　『安寿ミラ・ダンスアクト FEMALE vol.11』［安寿ミラ／真波そら］
　　安寿ミラを感じる舞台●岩見那津子
　『100年のI love you』［大和悠河］
　　変幻自在がキーワード●木谷富士子
　『ドラキュラ』［和央ようか／花總まり］
　　スピリチュアルな真実の愛●木谷富士子
　　壮大な音楽の洪水●鶴岡英理子
　朗読劇『星の牧場』［朝海ひかる／春野寿美礼］
　　心の奥に蘇るファンタジー●大越アイコ
　　幻想的な牧場で誰もが癒やされる●小咲福子
　『ノミコムオンナ』［陽月華／福麻むつ美］
　　浮遊する女優陽月華●岩見那津子
　『キネマの天地』［麻実れい］
　　演劇を観る喜びがここに●岩見那津子
　『ロミオ&ジュリエット』［涼風真世／大鳥れい／未来優希］
　　大人たちの愛の葛藤を背負わされた子どもたち●木谷富士子
　　現代版『ロミ・ジュリ』●加藤暁子
　　死は愛や平和につながっている●永岡俊哉
　『BLUES IN THE NIGHT』［湖月わたる］
　　ハッピーミュージカルではないけれど●林嗣響子
　『アントニーとクレオパトラ』［安蘭けい］
　　大人になったロミオとジュリエット●木谷富士子
　『ジンギスカン』［紫吹淳／榛名由梨／北嶋マミ］
ほか

紀伊國屋書店