紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代

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紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代

  • 著者名:姜竣
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787220233

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内容説明

戦前には「不気味なもの」として警察によって都市から排除される一方で、教育現場に包摂され活用された紙芝居。その歴史をふまえて紙芝居『墓場奇太郎』の怪奇譚としての一面を明らかにして、紙芝居とその時代に映る「不気味なもの」から幻想と異端の実相を逆照射する。
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目次

序章 境界と両義性を超えて
 1 はじめに
 2 トーテミズムから人類学機械へ
 3 タブーから不気味なものへ
 4 歴史の天使と民衆
 5 紙芝居研究の原点

第1部 紙芝居はどこからくるのか

第1章 紙芝居の時代
 1 昭和恐慌と紙芝居の流行
 2 紙芝居の歴史
 3 紙芝居の実態と地域性

第2章 紙芝居に介入する社会
 1 統制と対抗
 2 街路の学校化

第2部 物語とメディア

第3章 醜いヒーローの形態学
 1 物語の原風景
 2 『墓場奇太郎』の誕生と成長
 3 地底と空の形態学

第4章 絵の〈声〉を聴く
 1 紙芝居と〈声〉
 2 マンガと文字
 3 絵の〈声〉を聴く

第3部 〈不気味なもの〉たち

第5章 怪奇の近代
 1 『遠野物語』と怪談の間
 2 荒ぶる神の原基
 3 不気味なものへ

第6章 〈不気味なもの〉をめぐる問題系
 1 社会的周縁と象徴的全体
 2 ケガレ論からの問い直し
 3 聖なるものの両義性を超え
 4 われらが自我の幻想とメディア

終章 越境するローカルなもの
 1 「境界」と「道」
 2 紙芝居のトポス
 3 ローカルなものと交通空間
 4 グローバルなものとローカルなもの

あとがき

人名索引

事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

6
本書は、不気味なものと近代についてのざっとした見通しです。 ちょっと詰め込みすぎ。 枝葉が多くて、本題が見えなくなりがちですが、「紙芝居」について、かなり突っ込んだ話をしてますから、それだけでも読む価値あり。 フロイトの話題に集中するあまり、全く紙芝居の話が出てこない章があるのはどうかと思います。二冊に分けるか二部構成にするか、日本での影響関係に絞った方が良かったのではないのかな。 不気味なものは、科学の発達がオカルティズムに新たな命を吹き込んだように、近代にメディアとの関係を取り結びます。2022/10/15

takao

1
ふむ2022/05/10

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