内容説明
神狩りの森には二人の魔女がいて、一人は醜悪な老婆、もう一人は赤い髪をした小娘という。ローマ皇帝テオドシウスに遣わされた金髪の近衛騎兵隊長レギウスは赤毛のアエスティの姫シフを捕らえ、コンスタンティノポリスに連れていこうとする。そこには、シフが追放される因縁となった異母妹でありローマ皇帝の愛妾であるベーダが待っているのだが…※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
詩歌
5
キリスト暦394からの時代背景がしっかり注入されたFT。シフは亡国の巫女姫、戦乱と政治と神々に巻き込まれて逞しく生きている。図書館に沢山資料リクエストしちゃった!2014/05/20
ハルセ
4
最初ちょっと辛かったけど最終的に面白かったし、読後感が気持ちいい。 薄々わかってたけど、主人公と婆さんが究極のツンデレ同士。 何気に主人公強くて逞しいので割と抵抗なく読めたし、多分続巻読めば好きになる気がする。 民族問題はちょっとめんどくさくなって読み飛ばしました。 妹は魔性過ぎる。2018/06/17
すがはら
2
頭の片隅ですっかりホコリを被っていた世界史の記憶を掘り起こしつつの読了でした。主人公の一人称による描写の話にも関わらず、途中もずっと主人公が秘密を隠し続けているので、ちょっとフラストレーションが貯まりました。子作りを迫るにしても、相手の性格からして、正直に話してた方がまだ望みがありそうに思えたんですが。どうしてあれほど頑なに隠したのか。小説としての展開上の都合としか思えなかったのが、ちょっと残念でした。ですが、それでも読後のすっきりとして、希望の持てる感じが良かったです。続きもすぐに読みます。2016/11/10
烏鳥鷏
2
巻末に参考資料が羅列されるラノベは久々に見た。キリスト教歴300年代、「永遠の命」を持ち13歳で成長を止めた赤毛の魔女(実年齢31)がなんか政争に巻き込まれる。わかりにくいところもあったが、時代背景の描写が緻密で色々と学びたくなった。わけあって子供を求める主人公がデブおっさんを押し倒した時は驚愕した2012/10/12
いく
2
文章の荒さは多少あるけど、最後には感動します。それにしても主人公のキャラに正直びっくり。