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内容説明
公益法人社会福祉公社――表向きは障害者支援のための首相府主催の組織だが、その実態は瀕死の少女たちに機械の身体を与え、その少女たちに政府に敵対する勢力を秘密裏に排除させる諜報機関だった。一家殺害事件の生き残りの少女・ヘンリエッタは「条件付け」という洗脳処理により、以前の記憶を封印され「義体」となる。そして元軍人のジョゼ・クローチェは、テロリストに家族を殺され、復讐心に捕らわれ社会福祉公社に入り「担当官」となる。義体と担当官、二人はつねに行動を共にし、銃を手にテロリストの戦いに身を投じていく。架空のイタリアを舞台とした、少女と銃、そして周囲の大人たちが織り成す群像劇。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
47
既読・再読。クラエスやトリエラのもう思い出せない記憶が動きを縛る。前巻で魂の話が出てきたが、どこにあるかは分からないけれど、必ずあるのだと強く感じた。2014/12/07
☆kubo
18
ペトラが仕事に誇りを持つ所で、1期の子達とは違うんだなあと思った。ここら辺の対比も今後描かれていくのかな。2013/05/09
ゼロ
18
表紙の二人は新キャラではなく、トリエラとクラエス。だいぶ大人っぽくなりました。クラエスは過去を思い出せないのに過去に縛られている。命令ではなく、地の通った約束を今も守っている。ペトルーシュカとアレッサンドロの二人は新しい風を入れるので読んでいて面白い。割り切った大人はいるようで、不器用なヒルシャーみたいな大人は多い。そしてクローチェ事件にも踏み込み、徐々に物語は核心へと向かっている。バカみたいな大人がいたって良い。信じてないけどいて欲しいと願っています。2012/12/18
kanon
16
”書き換え可能な命令じゃない血の通った約束だ”―人間の記憶を消すのは脳のしかるべき場所に電気的刺激を加えれば案外簡単、人を殺しても「気にするな」と暗示が掛かっている。…だが、湖に立つと、何かを感じる。眼鏡を取られると、何かを感じる。無意識の内に行動する。人体の不可思議―なんて言葉で言ってしまえば簡単ではあるが、もっと大事に捉えて欲しい。その、無意識の内の、命令されたものではなく、自分の「脳」が自分自身に命令して動かす、自分の中、奥底に大事に眠る何かを、もっと大切に扱って欲しい。自分で思うよりももっと…2014/01/27
いおむ
15
再読ですが、ここら辺はまったく覚えてなかった(~_~;)読み直してよかった。2022/06/14