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内容説明
公益法人社会福祉公社――表向きは障害者支援のための首相府主催の組織だが、その実態は瀕死の少女たちに機械の身体を与え、その少女たちに政府に敵対する勢力を秘密裏に排除させる諜報機関だった。一家殺害事件の生き残りの少女・ヘンリエッタは「条件付け」という洗脳処理により、以前の記憶を封印され「義体」となる。そして元軍人のジョゼ・クローチェは、テロリストに家族を殺され、復讐心に捕らわれ社会福祉公社に入り「担当官」となる。義体と担当官、二人はつねに行動を共にし、銃を手にテロリストの戦いに身を投じていく。架空のイタリアを舞台とした、少女と銃、そして周囲の大人たちが織り成す群像劇。第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
38
既読・再読。今はスペイン広場階段付近でジェラート食べちゃダメらしいね。2014/12/06
kanon
21
これだけ濃密な短編を、毎月休載することも無く描いていたんだから本当に凄い。ページ数が少し抑え気味と言ったらそうなるが、逆にだ、その抑え気味のページ数でここまでの短編を描ける、と考えると良い。もの凄いことなのである。今巻は、何となく感動させられるエピソードばかりだった。…いや少し違うか、まず思うのが「可哀想」ということなのだ。もう少し幸福な境遇で生まれたら…事故が無ければ…とか、思ってしまう。もっと幸せになるべき女の子たちなのだ。あれだけ純粋な良い子なのに…最初のクラエスの話が大好きです。今のところベスト。2014/01/25
いおむ
16
再読です。この第2巻はどのエピソードも珠玉ですが、特に第7話「Ice cream in the Spanish open space」のラストシーンが皮肉が効いていてよいです。2022/05/28
☆kubo
14
流星群のシーンは良かった。常にどこか哀しみを感じさせる少女達がとても楽しそうで。2013/05/05
ゼロ
13
忘れることに虚無感を覚えない彼女たち。彼女らはいい所のお嬢様の様で仕事を求め、欲している。無邪気な彼女らに悩み、苦しむ大人たち。パスタの国の王子様のお話なんてそう。アンジェリカに誠心誠意を込めても、条件付けで忘れ続けていく。仕切り直しはできず、終わりの絶望を見せ続けられるマルコー。悲しいとか虚しいではなく、虚無感が心を押し潰す。「彼女はもう、あの物語を覚えてはいない」。綺麗であり、切なく、雰囲気が良く読める作品です。2012/12/07