内容説明
破天荒な行動力と自由闊達な心を持つ少年、倫太郎の成長を通して、学ぶこと、生きること、自由であることのすばらしさを描く、灰谷文学の集大成。生きることを問うライフワーク作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
55
子供の成長に目を見張る。小説だから…ではなく、子供の持つ力は本当はこのくらい吸収力があり、行動力のあるものなのだろう。自分自身も子供時代を経験したはずなのに、倫太郎たちのいきいきした姿が羨ましい。少林寺拳法自体を私は今まで詳しくは知らなかったからこんなに心の襞に食い込むような教えのあるスポーツとは思わなかった。家庭によって考え方は違う。それを子供たちが仲間を見ながらお互いの考えを中和させながら物事を判断する力がついてくる。倫太郎が少し子供らしくないところも出てきたけど…まだまだ先が楽しみだ。2019/09/17
ゆう
46
仕事は深ければ深いほど、いい仕事であればあるほど、人の心に満足と豊かさを与える。人を愛するのと同じ。一人の人間が愛する相手は限りがあるが、仕事を通して人を愛すると、その愛は無限に広がる。そうして生きて始めて、人は、神様からもらった命を生ききると言える。子どもにとって、身近にいる大人の存在が如何に大切か、真剣に考えた。2022/09/01
sakadonohito
13
主に小学校5年生での出来事。人間関係が濃くなっていく。気の置けない友達と尊敬できる大人達がいる。それらは心の成長にとても大事な事。今後どういう風に話を持っていくのか少し気になる。続きは来月。2022/04/16
まぁいっか
13
どこかひとつ好きなとこがあったらええねん。どこかひとつが,いつか,たくさんになったら,もっとええやんか。2013/01/16
たぬ
12
☆4 小2から小5まで。自分の小学生時代を思い出さずにはいられない。私は倫太郎たちとは逆だったな。授業でわからないとこがあっても先生を独り占めしてはいけない、忙しい先生の手を煩わせてはいけない、質問の前によく復習しましょうって言われるのでは、なんてマイナス思考が働いていつも聞けないままだった。小1の時の担任は私含め特におとなしい子を数人ピクニックに連れ出してくれたっけ。そのおかげでか思えばこの先生にはわりと心を開けていた気がする。2024/10/30
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