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内容説明
青龍七星士・心宿(なかご)に汚され、朱雀(すざく)の巫子の資格をなくしたと思い込む美朱(みあか)。鬼宿(たまほめ)に合せる顔がないと、彼の元を去ってしまう。山中で、大イタチに襲われる美朱だが、青龍七星士・角宿(すぼし)によく似た男に助けてもらう。実は、その男は角宿の双子の兄で、以前、美朱たちをだましていて、川に落ちて死んだと思われていた、青龍七星士の1人・亢宿(あみぼし)だった。しかし今は、記憶をなくし老夫婦の息子のとして西廊(さいろう)国の磨汗(まかん)村で暮らしていた。以前、朱雀七星士のふりをしていただけに、まただまされているのかもしれない、と不信に思う美朱だが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
40
大イタチに襲われる美朱だが、青龍七星士・角宿によく似た男に助けてもらう。彼は以前、美朱たちを騙して、川に落ちて死んだと思われていた、青龍七星士の1人・亢宿だった。記憶喪失でも亢宿が生きていたことが本当に嬉しかった。亢宿も運命に翻弄されるながらも色々と悩んだたんだね。青龍七星士の1人・氏宿の術にはまってしまい現実世界の幻覚に閉じ込められる美朱。氏宿のすっぴん姿が意外とイケメンだったのがびっくり。氏宿は心宿が好きなのか?2020/10/03
瑪瑙(サードニックス)
27
角宿だと思ったら亢宿だった。記憶を失いながらも生きていたことに美朱は喜ぶ。しかし本当は戦いに疲れて記憶を失ったふりをしていただけだった。朱雀七星士は皆お互いに思いあっているのに青龍七星士は、心宿の非情さが目立つ。仲間を仲間とも思わない態度に房宿の気持ちが揺らぐ。2022/01/08
梅みかん
9
亢星再登場。心宿とは何もなかったことがわかってほっとしたと思えば、またしても絶体絶命。房宿の独白がなんとなくこの先を予感させる。あとがきに玄武七星士の二人のことが語られてて、この頃から考えられてたことを初めて知って、玄武編もまた読みたくなりました。2016/10/21
十六夜(いざよい)
7
死んだと思われていた亢星が生きていた。自分を死んだ事にし、美朱にも平穏な生活に戻るよう説得するが、美朱は鬼宿達を探す為断る。再会したものの、トモの策略により幻覚に囚われた美朱と鬼宿は幻覚から抜け出せるか。トモの素顔が意外とイケメン。2015/05/05
呉藍
5
表紙の彼がまさかの再登場。あ、嬉しいなあと素直に思ってしまった私。不幸な人生まっしぐらな七星士たちの中で、唯一と言っていい浮上傾向のあるキャラなんですもの。人生をやり直すきっかけを得たことは、彼にとって僥倖だったんだろうか。2010/11/02