内容説明
信州・梓川のほとりで、旅行作家・茶屋次郎は屈辱的な思いを味わった。
通りがかりに偶然、女の絞殺死体を見つけて通報したのだが、地元警察に容疑者扱いを受けたのだ。
疑いを晴らすべく、彼は自ら真相究明に乗り出した。被害者の女性は老舗の旅館で働く女性だったが、彼女の父も、さらには祖父も梓川で変死している事実が明るみに出た。偶然の一致なのだろうか?
一族の家の奇怪な過去が浮かび上がるにつれ、茶屋は事件の奥深さに慄然とする――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LaVieHeart
5
旅行作家・茶屋次郎の川シリーズ、第一弾。著者の他の作品と同様に淡々としていながらも自然の情景の描写は目に浮かぶようで、そして解説にある通り、「おとなの口もとが、思わずほころぶような」ユーモア溢れる作品だった。著者の代名詞ともいえる道原伝吉刑事も登場し、まるで著者=茶屋次郎のようで、書いていて楽しかっただろうなぁと想像する。 犯人は早いうちに何となく想像つくのだが、意外な歴史や確執があったりして、一気読みしてしまった。 このシリーズも他の作品を読むのが楽しみだ。著者が亡くなってしまったのが何より悔やまれる。2024/10/18
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