内容説明
暗い過去を持つ元刑事の私立探偵のもとに、失踪人捜査の依頼があった。雇っていた女が男といっしょに会社の金を持ち逃げしたというのだ。彼らの足取りを追って九州へ向かう私立探偵を待ち受けていたのは、十津川警部が担当している殺人事件だった。かつて、十津川のもとで腕利きの刑事として働いていた探偵は、温泉地由布院から熊本へと移動したいきさつを語りだす……。風光明媚な土地を舞台に、ふたつの怪事件が交叉して意外な展開を見せる。長篇推理小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
10
「勝手に列車祭」第165弾。この本は2冊あり、文庫コレクション328冊目である。。。1993年 1月10日 初版。。。時刻表トリック&列車の特徴を生かした作品であった。完璧に見えるアリバイを崩していく手法であった。犯人側の女の巧みにかわすところなど読み手があった。最後は波照間まで行くというスケールであった。2017/11/28
fumikaze
3
鈴木(犯人)の死の直前の録音で橋本豊(元刑事)釈放へ。いつも十津川警部の推理で解決、めでたしめでたし。十津川警部シリーズは、時代劇映画の様な安心感がある。だから売れているのか。2024/08/19
sun
3
最初はあっさり、段々複雑になり引き込まれた。移動中とかにはもってこいのジャンル2013/07/19