内容説明
深夜の遠出を思い立ったカメラマンは、上野発急行「妙高」に乗り込んだ。気ままな旅行になるはずだったが、乗り合わせた奇妙な団体が気になって仕方ない。年齢、服装ともにバラバラで重苦しい雰囲気がただよっている。好奇心も手伝い、カメラマンはそっと彼らに向けてシャッターを切った。しかし、その行為をはげしく見とがめる視線が……。まもなくして、列車から女性の絞殺死体がみつかる。不気味な一行は事件と関係があるのか? 十津川警部の推理が光る表題作ほか、名場面三篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
9
「勝手に列車祭」第136弾。この本は1冊あり文庫コレクション260冊目であった。 1991年 1月10日 初版。表題作も良かったのだが、「お座敷列車殺人事件」が好みであった。十津川直子が事件に巻き込まれる話である。スーパーの景品で列車旅行っていうのがバブリーであるが、そのスーパーが借り切ったお座敷列車で殺人事件が起こる。状況は直子にとってますます悪くなるというパターンであらる。十津川警部がスパナに指紋が付いていたというので、自家のオースチンミニのスパナが使われたのではと探り出す。2016/11/01
義輝仮面
0
【★★★★☆】 4つの短編で構成されてるが、どのトリックも時代を感じさせる。 あけぼの、昔は東北本線経由だったもんな。 十津川の妻が巻き込まれた事件では、向こうが汚い手を使うならこっちもととんでもない手を使ってて驚いた。 2017/09/20
二分五厘
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1988.12.7
しょうさん
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サクッと読める短編集。暇つぶしに丁度良いです。2016/01/12
kenkou51
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短編4作品(死へ旅「奥羽本線」・18時24分東京発の女・お座敷列車殺人事件・極楽行き最終列車)2013/02/03