内容説明
天下分け目の戦いは大勢を決し西軍が総崩れとなる中、島津隊があろうことか家康本陣へ突進。鼻先をかすめて走り去った「敵中突破」に激怒した家康は島津義弘の首を獲ってくるよう茂兵衛らに厳命する。だが薩摩武士の凄まじき「捨て身戦法」に大苦戦し、勇猛な本多平八郎や井伊直政までもが負傷。そして追撃戦の疲れも抜けぬ茂兵衛にまたも殿の厳命が。「官位をやるから大坂城に居座る毛利家と直談判してなんとしても追い出してこい」。いやそんな無茶な!? 戦国足軽出世物語、まこと大出世の第十八弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みゆ
63
久々に戦場で茂兵衛大活躍~ヽ(^o^)丿 惣無事令以降、政治的な謀略・籠絡ばかりで茂兵衛の出番が少なったのですが、今回は全滅覚悟の島津兵相手に茂兵衛の槍技、肉弾戦を見ることができました('∇^d)☆!! でも終章では「徳川家の嫌な時代」への突入予告。しばらく狸オヤジの悪知恵&茂兵衛のボヤキが続くのかな(^-^;2026/07/05
saga
43
関ケ原のもう一つのクライマックス。薩摩・島津軍の中央突破による退却……そんなイメージしかなかった島津の退き口。しかし、家康本陣に迫るさまは、茂兵衛に桶狭間の戦いを彷彿させた。経験はないものの、今川義元の最期を同時代人として知る者には、さぞ肝を冷やす光景だったろう。幸い家康は無事だったが、追撃戦を命令され、薩摩の捨て奸=死ぬことを前提とした恐るべき少数の殿軍との戦いが繰り広げられる。島津義弘を取り逃がした後の大坂城引き渡しに、家康の名代を命令された茂兵衛に、中間管理職の悲哀を感じずにはいられなかった。2026/06/24
背古巣
28
前半は茂兵衛の戦働き編、後半は気働き編とでも申しましょうか。島津家侍の“捨て奸”。恐ろしいです。最終的に主命は果たせなかった。家康からお咎めがなかったのは良かったけど、小六の敵を討てなかったのは悔しいだろうな。家康の無理難題を何時も何とかこなす茂兵衛。だから、家康から頼りにされるのだろう。今回も見事解決した。前後編を通して、以前にはあれほど嫌っていた婿殿への評価が、大逆転で、今は頼り切っている部分もある事がなんか嬉しい。面白かったです。2026/08/17
fuku3
24
2026.7.17読了。シリーズ第18弾。関ヶ原の戦いはまだ終わらない。島津軍が家康本陣の鼻先を掠める様に退陣。所謂、"島津の退き口"である。激昂した家康は島津義弘の首を取って来いと茂兵衛達に厳命!島津軍の殿隊の強い事"捨て奸(すてがまり)"に井伊直政,本田忠勝,松平忠吉,茂兵衛隊は往生した。直政は鉄砲傷、忠勝は落馬等で退散。家康の本陣にやっと帰って来たら大阪城に行き毛利を何が何でも大阪城から追い出せと無理難題。何で儂が⁉︎官位を貰い仕方なく大阪城に向かう茂兵衛。大阪城でも色々と問題が持ち上がる⁉︎2026/07/17
NAOAMI
15
関ケ原からの島津の脱出。敵ながら見事としか言い様がない。一泡ふかせた挙げ句、気味の悪い玉砕戦術に翻弄される茂兵衛たち。平八郎さえ痛手を負う。その後休むまもなく大阪城の毛利に相対する茂兵衛の立ち回りも絶妙。政ごと謀ごとには不向きと自称するもいやはやどうして毛利を大阪城から去らせ、福島正則へのフォローもなかなか。毛利への処遇を巡っては引くべきところをわきまえた粋なはからい。歳を重ねても尚、肉弾戦で相手を捩じ伏せ力を見せ、仲間内のコミュ力も円熟味。そんな、茂兵衛が家康に蔑ろにされてしまうのか。徳川の嫌な時代…。2026/07/23




